テーマ:育鵬社丸ごと盗作問題

変化し続ける育鵬社側の主張

 この間、著作権問題というよりも盗作問題に関するいろいろな本を読んだ上で感じたことを記してきた。その中で、折に触れて著作権をめぐる育鵬社側の主張について記してきたが、今回はその変化をたどっておきたい。変化をたどると4期に分けることが出来る。第1期は育鵬社教科書を作成途中の平成21(2009)年9月段階、第2期は育鵬社の「盗作」が露呈した…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

福井健策『著作権とは何か』は面白い――著作権法の究極目的は文化の振興である

 福井健策『著作権とは何か』をお勧めする  福井健策『著作権とは何か』(集英社、2005年)を読んだ。前に紹介した『「パクリ・盗作」スキャンダル事件史』(宝島社、2009年)の中で栗原裕一郎氏が推奨していたので、ざっと読んでみた。著作権訴訟の経験が豊富な弁護士が書いたものであるためか、すっと、しかも面白く読むことが出来た。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『剽窃の文学史』や『〈盗作〉の文学史』等を読んで――育鵬社問題を超える盗作事例にはなかなか出会えない

 『支那開化小史』と『新体支那歴史』との類似性とは  前回、田口卯吉『支那開化小史』偽版訴訟事件を紹介した。前回の記事で述べたように、田口は、明石孫太郎『新体支那歴史』を自己の『支那開化小史』の偽版として訴えた。その際、約20カ所にわたる対照表を示した。一審では、田口の作成した対照表が威力を発揮し、『新体支那歴史』は偽版とされて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

私有財産制と著作権の存在意義の確認--加藤雅信『「所有権」の誕生』を読んで

 昨日、加藤雅信『「所有権」の誕生』 (三省堂、2001年)を読んだ。この書物は、民法学者の加藤雅信氏が、法学者の立場から、文化人類学の知見に多くを学びながら、経済学的に所有権とは何なのか解明しようとした書物である。著者の問題意識は、プロローグの中で明快に語られている。    所有という言葉は社会の基本であるにもかかわらず、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

溝口敦・荒井香織『佐野眞一が殺したジャーナリズム』--歴史教科書盗作問題にも通じる問題

   3日ほど前、溝口敦・荒井香織『ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム』(2013年5月、宝島社)を読んだ。副題は「大手出版社が沈黙し続ける盗用・剽窃問題の真相」である。この本の存在は昨年から知っていたが、読む暇がなく、6月になってようやく一読することが出来た。この本を読んで感じたこと、勉強になったことなどを記して…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日垣隆『すぐに稼げる文章術』問題と育鵬社盗作問題  

  最近、インターネットを検索していて、日垣隆氏の盗作問題というものが存在することを知った。日垣氏は、2006年、『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎)を刊行したが、その中に、山内志郎氏の『ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社、2001年)の文章を盗用した部分があるというのだ。  この問題を知ったのは、大石英司氏のブログ「日垣隆のシ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

八木秀次氏よ、これのどこが盗作ではないのか、10月27日改訂増補

  全てが寒い  10月22日、安倍首相は、またも村山談話継承を表明した。安倍首相は、結局、戦後レジーム脱却などできないまま終わるだろう。安倍氏には、日本が滅亡するまでの時間稼ぎを出来るだけしてもらうことしか期待できないだろう。ただし、この時間稼ぎは極めて大事なことである。日本が生き残っていく道は、安倍氏に時間稼ぎをしてもらって…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社歴史教科書盗作事件についての雑感--「正気を失っている日本の言論界」等6件

  既報のように、育鵬社歴史教科書盗作事件は、舞台を裁判所に移すことになった。裁判が現実に始まる前に、各方面の100名ほどの言論人に、「育鵬社による著作権侵害問題についての御報告」という文書を送った。そして、多くの人たちに対しては、育鵬社が東京書籍から盗作した8箇所の部分の文章を対照した文書も同封した。育鵬社歴史教科書盗作問題も終わりは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

八重山日報記者、仲新城誠「闘う姿勢が活路を開く」を読んで---藤岡信勝氏の行動の論理

  『史』の今月号は、田母神俊雄他「『親日国』台湾こそ日本の生命線」や渡部俊美「出雲大社大遷宮に思う」などが掲載されていて興味深い。ちなみに、拙稿「衆院選無効判決に思う  『日本国憲法』無効論の目的」も掲載されている。   これらの論稿の中で最も興味をひかれたのが、八重山日報記者である仲新城誠記者による「国境の島の『反日』教科書キ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社による著作権侵害問題についての御報告--「つくる会」分裂から提訴までの経緯

   数日前、何本かのブログ掲載記事を基に、以下のような文書あるいは手紙をまとめた。ブログ用に微修正して掲げることにする。   育鵬社による著作権侵害問題についての御報告                               ご存知の方もおられると思いますが、育鵬社による著…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社盗作問題の意味――被害者は誰か 『歴史教科書盗作事件の真実』より引用  転載自由

   何とか、裁判は避けたいと思い、話し合いによる問題解決を願ってきたが、結局、裁判になってしまった。この機会に、改めて問題を把握し直したいと考え、『歴史教科書盗作事件の真実』を見直していたが、最後の第五章には、問題の意味をきちんと整理している文章が存在する。以下に掲げるので、熟読していただきたい。   以下の文章に付いては、特に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社盗作問題の経緯―――教科書を書く力も熱意もなかった八木氏たち 平成25年4月22日

 前記事で報告したように、育鵬社盗作問題は裁判で争われることになった。改めて、この問題の経緯を振り返り、この問題はどういう問題なのか整理しておきたい。  対中韓隷属路線を選択した八木氏                    盗作問題の発端は、平成17(2005)年12月に遡る。12月中旬、当時「つくる会」会長だった八木秀次氏…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

著作権問題に関する提訴のご報告--「つくる会」ホームページから転載

  既報のように、「つくる会」と育鵬社との話し合いは、1月8日、2月14日、21日と三回もたれ、21日に正式に決裂した。その後、理事会決定をふまえて、「つくる会」は裁判準備を進めてきた。そして、既に御存知の方も多いと思うが、4月15日、育鵬社盗作問題に関して、育鵬社、伊藤隆氏、八木秀次氏等5者を被告とする裁判を東京地裁に提訴した。4月1…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

八木氏を除く大同団結案が何故出て来たか

  既報のように、育鵬社と「つくる会」との交渉は決裂した。盗作の謝罪から無断リライトの謝罪に要求レベルを下げたにもかかわらず、育鵬社は拒否したのである。また「つくる会」が要求した八木氏の『新しい日本の歴史』執筆者からの排除も拒否したのである。   八木氏排除という要求は、八木氏を除く大同団結案という構想から出てきたものである。なぜ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

教科書改善運動における八木秀次氏の責任問題について--平成24年12月12日

  今回は、「つくる会」ホームページから、平成24年12月12日付で「つくる会」から4者に対して送付した「今後の問題解決のための前提に関する当会の見解について」に添付した補足資料「教科書改善運動における八木秀次氏の責任問題について」(資料⑧)を転載する。転載にあたって、赤の大文字で小見出しを付することにする。   私は、八木氏の一…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社盗作問題の交渉及び全経過について--「つくる会」ホームページより転載

前回記事で報告したように、育鵬社と「つくる会」との交渉は決裂した。交渉経過については、「つくる会」から育鵬社・伊藤隆・八木秀次氏ら四者への公開書簡にも記されているが、「つくる会」ホームページに掲載された「育鵬社盗作問題の交渉及び全経過について」をも併読されたい。最初に補足説明を付けて、拙ブログに転載することとする。   …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社との交渉は決裂--法的手段へ 転載歓迎

  既報のように、「つくる会」と育鵬社の交渉が開始された。1月8日、2月14日、2月21日と正式交渉が持たれたが、結局、21日になって決裂した。当方が大幅な譲歩案を提示したにもかかわらず、育鵬社側は何一つ譲歩しなかった。その結果、「つくる会」としては、法的手段に訴えるしかなくなった。「つくる会」は、2月27日、育鵬社、執筆者、日本教育再…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「つくる会」より伊藤、八木、屋山氏に辞任の勧告、転載歓迎

  既に報告したように、「つくる会」からの話し合い申し込みに対しては、育鵬社だけが応じてきた。現在、「つくる会」と育鵬社との間で公式の交渉が行われている。     ところが、伊藤隆氏等の三者は、全く返事をよこさず、我々の申し込みを黙殺したままである。彼らのうち伊藤氏と八木秀次氏は、扶桑社・自由社版と東京書籍から35単元50箇所も盗作…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

育鵬社は、東書からも8単元8箇所盗作していた 転載歓迎

   『歴史教科書盗作事件の真実』でも指摘されているように、育鵬社歴史教科書(平成24年から27年度使用)は、4単元4箇所について東京書籍(平成18年から23年度使用)から盗作していた。これは、育鵬社の扶桑社=自由社からの盗作問題を調べているときに見付けた副産物であった。  その後、育鵬社と東書との比較をする暇もなく放っておいた…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

伊藤隆、八木秀次氏らは辞任せよ

   4者は謝罪せよ     自由社の文化史問題について2回にわたって報告してきた。2回前に紹介した文書にあるように、「つくる会」は、文化史問題について謝罪するとともに、藤岡信勝氏が文化史問題の責任をとって代表執筆者を辞任したことを発表した。   公明正大さを求める「つくる会」の考え方としては、謝罪と代表執筆者の辞任は理解でき…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

日本人は個人のオリジナリティー尊重の精神がない-----著作権侵害問題発生の根本原因

  文化史問題はなぜ、発生したのであろうか。極めて複合的な原因があると思われる。前回引用した「つくる会」の文書は、発生原因を次のように述べている。   このようなことが起きた原因については、①現行版教科書の制作過程で、藤岡信勝・代表執筆者と当該文化史の担当執筆者との間で著作権に係る十分な意思の疎通がなかったこと、②最終段階でのチェ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

文化史問題の報告---(続2)その後の育鵬社問題

  更に、その後の育鵬社問題について報告しておこう。昨年末に育鵬社から交渉に応じる返事があった後、年が明けてから、自由社の平成24~27年度版には文化史部分について扶桑社版教科書からの「盗作」があるという指摘が行われた。ちょうど八木秀次氏が政府の教育再生実行会議の委員に選任される直前だったように記憶している。指摘をしたのは、年表問題を朝…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

(続)その後の育鵬社問題-----「つくる会」の要求

   前回、育鵬社と「つくる会」の交渉の場が整えられたと述べた。交渉がまとまるかどうかは分からないが、「つくる会」の要求を、改めて確認しておきたい。    編集者と八木・伊藤氏らは懲役10年以下に該当する    要求を確認する前に、育鵬社『新しい日本の歴史』の性格を確認しておこう。この歴史教科書は、高名な歴史学者伊藤隆氏が執…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

その後の育鵬社問題--育鵬社のみから返事が来た

  ようやく、公民検定過程についての報告が一応終了した。それゆえ、長らく考える暇がなかった育鵬社丸ごと盗作問題について考えていきたい。   既報のように、「つくる会」は、昨年12月12日付文書で育鵬社等4者にたいして、八木秀次氏をして責任をとらせるようにしていただきたいという趣旨の文書を送った。そして、この文書の最後に「貴方からの…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

八木秀次氏の辞任を要求---12月12日付「今後の問題解決のための前提に関する当会の見解について」

   既報の通り、11月12日付で育鵬社等4者から「11月6日付の貴信に対する返信」についてという文書が送られてきた。この文書は基本的に話し合いを受け入れる趣旨と捉えられるので、つくる会では、11月21日付で「11月12日付貴方返信に基づく窓口ご連絡のお願い」という文書を送り、4者側の窓口を教えてもらいたいと要求した。まず、その文書を掲…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

11月6日付の貴信に対する返信--育鵬社・八木氏らからの返信、転載自由

  11月13日、12日付で育鵬社・八木氏らからの返信が「つくる会」に届いた。まずは、全文を掲げるので、御一読されたい。番号を付した赤字の小見出しは、掲載にあたって、私が付したものである。                                        平成24年11月12日 新しい歴史教科書をつくる会 …
トラックバック:2
コメント:5

続きを読むread more

10月30日付貴方返信に基づく話し合いの開始について--「つくる会」から4者へ

  前記事で紹介したように、10月30日付で、育鵬社ら4者から回答書が届いた。本音は拒否したいということとは見え見えであったし、盗作した側としては随分偉そうな文面であった。しかし、他方では、話し合いの申し入れを受け入れたとも受け取れる文面だった。そこで、「つくる会」は、そのような解釈の下に、話し合いを開始するべく、11月6日付「10月3…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

育鵬社・八木氏らからの返信(平成24年10月30日)全文掲載、転載自由

  「つくる会」は、10月23日付けで育鵬社ら4者に対して育鵬社歴史教科書盗作問題について話し合いを求める申し入れ書を送った。これに対しては、前に報告したように、10月31日になって、4者は10月30日付の文書で回答を行った。話し合いの申し入れに対する回答は、受け入れるとも拒否するとも受け取れる曖昧なものだったので、「つくる会」は再度4…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「歴史教科書盗作事件の真実」----えんだんじブログより転載

    えんだんじさんのブログから転載です。転載、拡散お願いいたします。     赤字化等の色付けは、引用者が付した。 「歴史教科書盗作事件の真実」                      By えんだんじ ( 11月 10, 2012 at 10:03 AM) · Filed under エッセイ    …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

豊島典雄「民主党政権の崩壊と政界」--【つくる会メルマガ】より転載

    つくる会メルマガより豊島典雄氏の「民主党政権の崩壊と政界」という論文を転載する。   なお、本日11月7日の「つくる会」ツィッターによれば、以下に引用するように、「つくる会」は、育鵬社サイドへの返答を行ったようだ。  今日、盗作問題について、育鵬社サイドへの正式な返事を送った。当会としては精一杯、誠意を示した…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more