『西洋の自死』を読み学んだこと――移民、ヘイト法、人種差別主義と反人種差別主義、自虐史観、国家の否定などについて

 前回記事では、ダグラス・マレー『西洋の自死』を読み、特に気になったことを長々とまとめてみた。今回は、私の問題意識に沿って、本書を読み学んだことを確認していきたい。 一、大量移民受け入れは悲惨な結果を招く  移民犯罪の大幅増加 何よりも改めて確認したことは、ある程度知っていたことだが、大量移民の受け入れは悲…
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ダグラス・マレー『西洋の自死』をお勧めする――自虐史観で自殺していく西欧

 日本の「自死」を予言する書  先月、ダグラス・マレー『西洋の自死――移民・アイデンティティ・イスラム』(東洋経済新報社、原著ハードカバー版は2017年5月、ペーパーバック版は2018年1月、訳書は2018年12月)を読んだ。中野剛志氏が冒頭の「【解説】日本の「自死」を予言する書」で解説を書いているが、次のように記している。 …
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つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明--「つくる会」ファックス通信より

「つくる会」が、勝岡寛次論文に対する批判を、「つくる会」ファックス通信で表明した。本ブログの前の記事と併せてご一読願いたい。特に傍線を引いた赤字部分に注目されたい。 つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明  新しい歴史教科書をつくる会は、10月9日、歴史認識問題研究会事務局長の勝岡…
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文科省擁護に失敗した勝岡寛次氏の論文

勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」を読んだ  10月に入って、勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」(歴史認識問題研究会機関誌『歴史認識問題研究』第7号、令和2年9月18日発行)を読んだ。この論文は、『新しい歴史教科書』の検定不合格問題を取り上げ、検定不合格は自由社の杜撰…
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八木秀次論文を読んで――安倍・育鵬社グループは何故に『新しい歴史教科書』を潰しに来たのか

 このところ、首と頭が辛くて横になってばかりいた。体調の悪さとともに鬱にも悩まされている。政治状況が淡々と日本解体に向けて歩んでいるように思われるからだ。だいたい、例年、9月初旬ないし中旬は季節の移り変わりのため体調が悪くなるが、今年は夏の終わりが遅れたため、下旬になって悪くなったようだ。 だが、いつまでも横になっているわ…
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育鵬社は何ゆえに惨敗したのか

 育鵬社歴史・公民教科書の惨敗  令和3年度使用の歴史・公民教科書の採択結果がおおよそ判明した。『新しい歴史教科書』が不正検定によって排除された結果、育鵬社の採択状況に注目が集まった。特に、今年度において育鵬社を採択している地区での採択に注目が集まった。  8月上旬には横浜市などの神奈川県で、育鵬社の教科書が不採択となった。…
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全面削除された〈捕虜資格について知っておこう〉

 検定合格した『新しい公民教科書』の85頁を開いてみていただきたい。自衛隊機などの写真が6枚も掲載されているが、そのうち4枚はもともとは存在していなかった。その4枚分の箇所には、〈捕虜資格について知っておこう〉という文章が掲載されていた。この文章に検定意見80番が付き全面削除されたので、白い空白にすることも考えたがそうもいかず、写真で埋…
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〈ミニ知識 経済活動の自由、資本主義と信用〉のうち中国部分が全面削除された

 次に掲載しておきたいのが、単元25【経済活動の自由】の中の〈ミニ知識 経済活動の自由、資本主義と信用〉である。このコラムの傍線部にあたる中国部分に対して検定意見70番が付き、7割程度は残せる感じだったが、1月下旬に厳しくなった検定のせいで全面削除となった。ご一読願いたい。 ミニ知識 経済活動の自由、資本主義と信用〉  …
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フランス革命・共産主義批判の〈もっと知りたい 国民主権と立憲主義の対立〉は全面削除された

一応、前回記事で『新しい公民教科書』関係の記事を終えることにした。しかし、米中新冷戦のさなか、共産主義・グローバリズムと対峙していかなければならない世界情勢のことを考えると、どうしても、載せておきたい教科書の記載があることを思い出した。なかでも載せたいのが、検定申請本第2章46~47ページにあった〈もっと知りたい 国民主権と…
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私が『新しい公民教科書』を作った理由――自由社公民教科書の思想とは

 5月に『市販本 検定合格 新しい公民教科書』を出版した後、6月下旬の不正検定糾弾の集会で「『新しい公民教科書とは何か――検定過程とその思想』という題で20分程度話をさせていただいた後、7月から8月にかけて、何回か話す機会があった。7月18日には「つくる会」総会で10分程度、19日には京都支部で、26日には東京で、8月16日には大阪で、…
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不正検定問題検討11――ヤマト王権という用語が使われる理由

 11回目は、『教科書抹殺』の88番、すなわち欠陥箇所71番の件である。『新しい歴史教科書』は、【古墳の広まりと大和朝廷】という単元の〈歴史の言葉④大和朝廷〉という小コラムで、次のように記していた。 「ヤマト王権」とする用語も使われています。カタカナ書きは、地名との混同を避けるためです。 36頁 これに対して、〈「…
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不正検定問題検討10――沖縄戦

 10回目は、『教科書抹殺』の100番、すなわち欠陥箇所349番の件である。『新しい歴史教科書』は、沖縄戦を記した244頁の側注➀で次のように記した。 日本軍の死者約9万4000人を出す激戦の末 この数字は正確なものであるが、なぜか、〈「日本軍の死者」が不正確である〉との意見が付いた。 他社の記述 …
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不正検定問題検討9――坂口安吾の『真珠』をめぐって

 9回目は、『教科書抹殺』の98番、すなわち欠陥箇所336番の例である。『新しい歴史教科書』は、日米戦争の単元で〈⑥開戦を聞いた文化人の声〉という囲み記事で、永井荷風、高村光太郎、古川ロッパ、坂口安吾の四名の声を取り上げた。坂口については、『真珠』という私小説から文章を引いた。  坂口安吾『真珠』を史料として用いることは許さない …
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不正検定問題検討8――院政をめぐる自由社と育鵬社とのダブルスタンダード

 8回目は、『教科書抹殺』の90番、すなわち欠陥箇所136番の件である。院政の件である。『新しい歴史教科書』は院政に関して次のように記した。 院政が始まると、白河上皇は、税の免除などの特権を荘園に与えたので、多くの荘園が上皇のもとに集まりました。 71頁 この記述は、〈「税を免除する主体」について「生徒が誤解す…
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不正検定問題検討7――聖徳太子の検定をめぐり特権的地位に立つ学び舎と育鵬社

 7回目は、3年前の指導要領改訂で抹殺されそうになった聖徳太子の呼称問題である。『教科書抹殺』の52番、欠陥箇所94番の件である。『新しい歴史教科書』は、聖徳太子について次のように記していた。 聖徳太子は皇族の一人として生まれ、古事記や日本書記では厩戸皇子などとも表記されています。 44頁18-19行 この…
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不正検定問題検討6――日英同盟解消問題を調査官の要求通りに書いた教科書はゼロだった

 6回目は、完全にダブルスタンダードの事例である。今回は、『教科書抹殺』の中の事例44、欠陥箇所360番の件である。  『新しい歴史教科書』は、第5章「二つの世界大戦と日本」の最後の方の253頁に、〈時代の特徴を考えるページ 近代後半(大正・昭和前半)とはどんな時代だったのか〉という、アクティブ・ラーニングのコラムを設定している。…
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不正検定問題の検討5――人類誕生と古代日本との関係

 5回目は、どのようにタイトル付けしたらよいか分からない件についてである。『教科書抹殺』の中の事例23、即ち欠陥箇所130番の件である。ともあれ、始めよう。 何を要求しているのか分からない指摘――ダブルスタンダード以前  『新しい歴史教科書』は、68頁で、第1章「古代までの日本」の最後に《対話とまとめ図のページ》を置き、兄弟…
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不正検定問題の検討4――深川江戸資料館の〈長屋の一角〉〈四畳半〉にみられる学び舎優遇

 育鵬社を優遇する検定  ここまで3件、ダブルスタンダードの事例を紹介してきた。一回目の坂本龍馬の件では日本文教出版、教育出版、帝国書院、育鵬社の4社が、自由社と同様の記述をしていたにもかかわらず、優遇措置を受け検定合格した。二回目の「臥薪嘗胆」の件では、育鵬社が自由社より優遇されていた。三回目の〈ペリー神奈川上陸図〉の件では、育…
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不正検定問題の検討3――「ペリー神奈川上陸図」

 3回目は、『教科書抹殺』の事例18、欠陥箇所番号249番の件である。『新しい歴史教科書』は、159頁上欄に、ペリーが1854(嘉永7)年1月に神奈川(横浜)に上陸したときの様子を描いた絵画の写真を掲載した。この絵画は多くの教科書が掲載しているものであるが、自由社は「ペリー神奈川上陸図」という名称を付けて掲載した。だが、これに対して、「…
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不正検定問題の検討2――臥薪嘗胆の説明文をめぐって

 2回目は、三国干渉を受けて、日本が合言葉とした「臥薪嘗胆」に関する記述をめぐってである。「臥薪嘗胆」という用語を使っているのは自由社と育鵬社の二社だけである。二社とも本文で「臥薪嘗胆」という言葉を用い、側注でその説明を行っている。そして、自由社の記述は欠陥箇所とされ、育鵬社の記述には何の意見も付かず検定合格した。二社の説明文を引用しよ…
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