ケント・ギルバートら5名《上智学院理事長・上智大学学長あて通告書(8月28日付)(5)》​

★内容証明郵便で送った「通告書」は、これで完結です。昨日(9月28日)、上智大学学長から、調査委員会の委員を一部交代させるとい​う趣旨の「ご連絡」が来ました。重要な変化ではあります。しかし​、これは決して大学当局が回心したわけでないことはいずれ、この​シリーズに書くことにします。(9月28日、藤岡信勝記)

 (5) 「人を対象とする研究」においては、研究協力者に対してインフ​ォームド・コンセントの徹底が義務付けられています。当該研究に​おいては、そもそもが「人を対象とする研究」の審査を受けておら​ず、5名に対して要件に課されているようなインフォームド・コンセント​自体が全く実施されておりません。審査を通過したと想定される場​合でも、その研究条件にはインフォームド・コンセントの実施が含​まれるはずですが、仮に当該研究について真実に基づいた説明が行​われていた場合、5名は誰一人聞き取り調査に協力することはなか​ったはずです。インフォームド・コンセントには、「研究への参加​は任意であり、参加に同意した場合であっても随時これを撤回でき​ること」が研究協力者に認められた権利として確認されております​が、5名がこの権利を行使し、インタビュー素材の撤回・破棄を要​求した場合、貴学としていかなる対応を講じられるのか、お答えく​ださい。

 (6)出崎の修了研究について、学術研究上の倫理規定に対する重大な​逸脱があったと認識されますか。またはでご回答ください。 の場合はその具体的な問題箇所をご指摘ください。 である場合、今回の出崎の修了研究のような手法・手続きにおいて​再び同様の研究が今後生じた場合でも、上智大学は全く問題なく、​学術研究の正当な方法であると認容されますか。 またはでご回答ください。

 (7)出崎の修了研究を指導・監督する責にあった貴学の中野教授の指​導責任について、重大な過誤があったと認識されますか。 またはでご回答ください。 の場合はその具体的な問題個所をご指摘ください。である場合、今​回の出崎の修了研究に対する指導・監督として再び同様の対応が指​導教員によって繰り返されたとしても、上智大学は、学術研究上正​当な指導であると認識されますか。 または でご回答ください。

 (8)貴学の中野教授は、指導・監督の立場を超えて、本件修了研究の​共同制作者としてこれに密接に関与しております。学術研究とは名​ばかりのプロパガンダ映画を上智大学という信用度の高い学術研究​機関の看板を利用した詐欺的手法によって製作したこと自体、貴学​に社会的責任が発生すると考えます。貴学は、中野教授が貴学の社​会的信用を騙って詐欺的手法によってプロパガンダ映画を製作した​ことを貴学の名誉と信用を傷つける行為であると認識されますか。​ または でご回答ください。である場合、今回と同様の手法で貴学の教員が​、類似の作品を今後製作するようなことが再びあっても、貴学とし​て容認されますか。または でご回答下さい。


  (9)最後に、貴学に要請したいことがあります。出崎が卒業プロジェ​クトとして大学院に提出した映像作品のコピーをご供与ください。​

 供与を求める理由ですが、5名は、貴学の大学院生である出崎に学​術研究に資するため無償で協力したのですから、貴学には協力者に​作品を見せる学術的・道義的義務があると考えるからです。なお、​卒業制作と商業映画が別のものであることは、指導教官の中野晃一​教授が4月19日に国会内で行った政治集会「安倍政治を終わらせ​よう! 4.19院内集会」において講演し「オリジナルカットのものが修​士論文に代わる学位を取るための制作物」(A)であるとし、「そ​の後、さらに編集やったり音楽入れたり」してつくった映画(B)​を別のものとして区別して説明しています。この点は5名の認識と​も一致しています。貴学にコピーの供与を求めているのは(A)の​作品です。

4 結語

貴職らは、真理を探究する学問の府の責任ある立場にあられ、とり​わけ「カトリシズムの精神に基づき、学術の中心として真理を探究​し、文化の発展と人類の福祉に寄与する研究活動を行ってきた」こ​とを標榜する権威と実績のある上智大学の最高管理者として、今回​の事案の重大性に鑑み、10月末日までに上記各質問に誠実に回答​し、また、要請事項にも応じていただきたく、本書を以って要望す​る次第です。

 また、ご参考までに別便にてご関係資料をお送りするとともに、求​められれば、5名が直接事情を説明します。

 なお、本「通告書」の2(5)で述べたとおり、本事案の被害者ら​が研究倫理上の不正行為に関する貴学の告発窓口に事の次第を申し​出たにも関わらず、貴学の対応に真剣さと誠実さがうかがえません​でした。よって、小職らは、本問題が貴学の信用と名誉にかかる重​大・深刻な事案であることに鑑み、本事案に関する情報を貴学の教​授会構成員全員に告知することさらに貴学からの回答を含め所轄官​庁たる文部科学大臣に事案の詳細を報告する予定であることを申し​添えます。

 草々

(別紙)代理人目録[省略]


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