平成24公民教科書資料Ⅲ(2)西欧米国政治史・西欧政治思想史、清水、帝国、育鵬社、自由社

          Ⅲ、立憲主義か全体主義か 

         (2)西欧米国政治史・西欧政治思想史(清水、帝国、育鵬社、自由社)
  

   
清水書院①米国とフランス
 ②モンテスキュー、ロック、ルソー……三者とも出てくる。
   トータルで、国民主権ではなく、立憲主義と人権を強調
 ③国民主権の捉え方……権力的意味
    ヒトラーの登場を国民主権と関連付ける。
 ④権利、人権の捉え方……「人間の権利」の思想か
 ⑤立憲主義
第1章1節単元2「民主政治の発達」下、「専制政治から民主政治へ」→「憲法にもとづく政治」の小見出し→「民主政治の展開」のサブ小見出し下、全文引用
・①②③④「専制政治から民主政治へ」の小見出し下、
 「国の政治ではだれが権力をもち、どのように運用するかによって、人びとの生活は大きく影響される。
 近代以前の多くの国では、国王や貴族たちが、生まれや身分にもとづいて権力を独占していた。彼らによる政治は、人びとに重い税を課したり、従わない者を牢に入れたり、かってに戦争をはじめるなど、民衆の利益に反した一方的なものであることも多かった。支配者が意のままにおこなうこのような政治を専制政治という。
近代になると、ヨーロッパでは専制に対する不満が高まり、政治のしくみを変えようとする運動が高まった。
 その動きを理論のうえで支えたのは、政治についての新しい考えかただった。イギリスのロックは『個人の生命・自由・財産などはだれも侵すことができない』と基本的人権の考えを基礎づけ、フランスのモンテスキューは『権力の乱用をふせぐには、権力をひとりの人間やひとつの機関に集中させないことだ』として三権分立の考えを示した。さらに、ルソーは『国の権力はもともと人民自身のものだ』と人民主権を主張した。
 彼らの思想は、アメリカの独立やフランス革命などに大きな影響をあたえ、民主政治の発達をうながした」(26頁)。
 *ルソーが、前回の国民主権から人民主権に変化
②④「憲法にもとづく政治」の小見出しの下、
 「中世のイギリスからはじまった、国王もまたルールに従わなければならないとする『法にもとづく政治』は、専制政治におちいらないための重要な原則である。
 さらに、アメリカやフランスでは、革命によって国の権力を獲得した人びとは、人間としてゆずれない自由や平等などの権利を『人権宣言』として発表し、憲法を制定した。
 憲法とは、ふつう、国民の人権保障を定めた部分と、国の政治のしくみを定めた部分から成り立つ国の最高の法である。それは、国民の権利を守るために、権力をもつ人びとが厳重に守らなければならない国のもっとも重要な決まりである。
 政治をおこなう者がその権力をかってに用いることがないように、憲法にもとづいて政治を行わなければならないという原則を立憲主義とよぶ」(27頁)。
・続けて、「民主政治の展開」のサブ小見出し下、
 「専制政治がたおされ、立憲主義が実現したことは歴史の大きな前進であったが、身分や資産、性別にかかわりなくすべての人びとが政治に参加できるようになるまでには、さらに長い道のりが必要であった。
 また、国民主権にもとづく権力であっても、人権を侵す専制政治になる危険があることにも、注意が必要である。ユダヤ人の大虐殺や第二次世界大戦をひきおこしたドイツのヒトラーが、選挙を通じて権力の座についたという歴史の苦い教訓も忘れてはならない」(27頁)。  ・「連行されるユダヤ人」の写真(27頁)
・①②人権宣言の絵(27頁)、独立宣言の絵(26頁)
⑤第3章第1節単元2「民主政治のしくみ」下、「権力の分立」→「法にもとづく政治」の小見出し。「法にもとづく政治」の小見出し下、「現代の民主政治においては、憲法にしたがって政治がおこなわれている。立憲主義は、このような法にもとづく政治という原則をあらわす理念である。
 法にもとづく政治は、三権分立制とともに権力の乱用を防止するうえで重要な役割を果たしている」(59頁)。
―――トータルで、民主主義が強い。立憲主義よりも。

○帝国書院……
①英国か、米国か、仏国か、いずれを強調しているか……「民主主義と人権の歩み」という年表図で、マグナカルタ、権利章典、独立宣言(人権の保障、国民主権)、人権宣言(人権の保障、国民主権)(32頁)……フランス中心
②「民主主義と人権の歩み」という年表図で三者とも引用(32頁)。
  「ロックの考え」……「人間は生まれながらに、生命・自由などの人権をもっている。」
  「モンテスキューの考え」……「専制政治を防ぐためには、司法(裁判所)、立法(国会)、行政(内閣)の権力の分立(三権分立)が必要だ」
  「ルソーの考え」……「自由・平等を実現するためには、人民が主権をもつ共同体をつくるべきだ」(32頁)
 ③国民主権の捉え方……権威的意味か権力的意味か、書かれず。ルソーの箇所からすれば、権力的。
 ④権利、人権の捉え方……「人間の権利」の思想
 ⑤立憲政治、法の支配
①④第2編第1章単元2「民主主義と人権の歩み」下、「民主主義の歩み」の小見出し下、
「近代以前の社会では、国王や貴族など一部の人が国の政治上の権力をすべてもち、人々を思うままに支配していました(人の支配)。この専制政治が、フランス革命(1789年)などの市民革命によってたおされ、民主主義にもとづく民主政治が始まったのです。『人民の、人民による、人民のための政治』(リンカーンのゲティスバーグでの演説)は、民主政治の理念をよく表しています」(32頁)。
「人権の歩み」の小見出し下、「民主政治は、近代以前のような身分的な差別をなくし、すべての人が生まれながらにもつ人間としての権利である基本的人権(人権ともいう)の保障をめざしてきました。市民革命でのさまざまな章典や宣言を通じて、人権は確立されていきました。」(32~33頁)
⑤第2編第1章同単元下、「法の支配」の小見出し下、「人権が守られるためには、国の政治が憲法や法律などの法にもとづいて行われなければなりません。人権が国の政治において最大限尊重され、国の権力のはたらきが民主的に定められた法によって制限されるという原則を法の支配といいます。法の支配は、民主政治の基礎となるものであり、強大な国の権力から私たちの人権を守るための大切な原則です」(33頁)。
……政治権力が必要だとも記さずにこう書くとは。また、完全に、法の支配を民主政治に従属させている。
 ・第2編第2章「日本国憲法について考えよう」下、単元1「日本国憲法とは」下、「国の基本法である憲法」下、「憲法は、基本的に国家の権力を制限して人々の権利を守るという性格をもっています。このような憲法にもとづく政治のあり方を立憲政治といい、世界の多くの国で採用されるようになってきました」(34頁)。

○育鵬社……
 ①英国、米国と仏国
    ・人権宣言の絵(45頁)
 ②モンテスキュー、ロック、ルソー……
  「人権思想に関する歴史」の年表で
   ロック……「民主政治を主張し、アメリカ独立宣言に強い影響をあたえた。」
   ルソー……「人民主権を唱え、フランス革命の考え方を導いた。」(44頁)
三者に加え、「民主主義をめぐるフランスとイギリス」の小コラムで、バークを掲げる(45頁)。
 ③国民主権の捉え方……ここでは、国民主権、出てこず。
            しかし、ルソーを人民主権とは。
 ④権利、人権の捉え方……「人間の権利」の思想と「国民の権利」の思想
 ⑤立憲主義……なし
第2章第1節単元4「人権の歴史」下、「人権とは何か」の小見出し下、
 「基本的人権の保障と充実は、現代社会で政治の最も重要な目的のひとつとなっています。……その結果、今日では人権の保障は、国境をこえた人類的な課題としてとらえられるまでになっています。
しかし、世界にはまだまだ人権を保障されていない人々が多く存在しています。私たちは今ある人権を大切にするとともに、さらに人が人らしく生きるという視点から、人権を見直していかなくてはなりません」(44頁)。
・①④同単元下、「西洋における人権」の小見出し下、
 「人権という考え方が強く意識されるようになったのは、国王や一部の貴族により専制的な政治(絶対王政)が行われていた17~18世紀前後のヨーロッパにおいてです。人々はこの強圧的な政治に対し、市民革命をおこし、近代的な国民国家をつくり上げました。
イギリスでは名誉革命によって権利の章典が制定され、国王の絶対的な権力を制限するとともに伝統的な権利が確認されました。アメリカ独立宣言やフランス人権宣言は「人は生まれつき自由・平等の権利をもつ」とうたい、人間として生まれたかぎり、だれもが一定の権利をもっていると宣言しました。このような考え方は、その後、広く世界に行きわたり、各国の歴史や文化、国民性に彩られながら発展を続けてきました。」(44~45頁)
 *「人は生まれつき自由・平等の権利をもつ」とは?
②③「民主主義をめぐるフランスとイギリス」の小コラムで、バーク登場(45頁)
⑤「法治主義」……第2章第1節単元1「法と私たちの生活」下、「法に基づく政治」の小見出し下、「国の政治や地方公共団体による行政は、すべて法に基づいて行われなければなりません。これを法治主義とよびます。」(38頁)

○自由社
 ①英国か、米国か、仏国か、いずれを強調しているか……英米仏。英国が第一、フランス革命批判
 ②立憲主義中心か民主主義・人権中心か……モンテスキュー、ロック、ルソー……三者同等。
                             バーク登場させる。
 ③国民主権の捉え方……権威的意味か権力的意味か……なし
    間接民主主義の重要さを説く(44頁)。
 ④権利、人権の捉え方……「国民の権利」の思想か「人間の権利」の思想か……
     「国民一人ひとりの人権」(41頁)という捉え方
    *「歴史に基づく国民の権利」という思想を展開してほしい。日文も少し触れている。
 備考⑤「法治主義」あるいは「法の支配」、「立憲主義」の言葉……全てあり
  単元14「立憲主義の誕生」、大コラム「もっと知りたい 基本的人権思想の発展」、単元15「立憲的民主主義」の下(40~45頁)



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