平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅰ(2)7世紀後半の帰化人

Ⅰ(2)7世紀後半の帰化人

   新羅が百済や高句麗を滅ぼし朝鮮半島を統一すると、多くの人たちが百済や高句麗から亡命してくる。各社はこの亡命者についてどのように記しているだろうか。亡命してきたことを記す教科書が増え、現行版よりかなりましになっているという印象をもった。以下に掲げておこう。

○東京書籍
①7世紀後半……なし

○日本文教出版
①7世紀後半……「白村江の戦いで倭(日本)の水軍は大敗し、百済の復興はかなわず、百済から大量の渡来人が亡命してきました。」(34頁)。
*前回は「唐・新羅との戦いに敗れた日本は、九州北部・瀬戸内地方を中心に百済からの渡来人の力をかりて山に石垣をめぐらせた朝鮮式山城を築き、唐・新羅の攻撃にそなえました」(29頁)という変な書き方をしていた。

○教育出版
①7世紀後半……単元「8 広がる国際交流」下、「新羅の朝鮮半島統一」の小見出し下、「高句麗、百済、新羅が争っていた朝鮮半島では、中国と接する高句麗が、隋や唐の侵攻をたびたび受けましたが、これを打ち破りました。7世紀の後半には、新羅が唐と結び、百済・高句麗をあい次いでほろぼしました。百済の復興を助けようとした倭の大和政権は、……新羅と唐の連合軍に敗れました。この結果、百済や高句麗から多くの人々が日本列島にのがれてきました。
新羅は、唐の勢力を退けて朝鮮半島を統一すると、唐の律令制を取り入れて中央集権のしくみを整え、仏教を盛んにしました。新羅からは、律令制や仏教文化が日本に伝えられました。……」(27頁)。


○清水書院
①7世紀後半……単元3「朝鮮半島での敗北」の小見出し下、なし(35頁)。

○帝国書院
①7世紀後半……単元2「律令国家をめざして」下、「大化の改新と白村江の敗戦」の小見出し下、
「唐・新羅が攻めてくるのに備えて守りをかためるとともに、日本にのがれた百済の人々の知識や技術を取り入れて、唐にならった国づくりをめざしまた」(30頁)。

○育鵬社
①7世紀後半……出てこず(38~39頁)

○自由社
①7世紀後半……単元14下、「白村江の戦いと国防の備え」の小見出し下、
「7世紀のなかば、朝鮮半島では新羅が、唐と結んで百済を滅亡させた。日本と300年の親交がある百済が滅び、半島南部が唐の支配下に入ることは日本にとっても脅威だった。……
 百済からは、王族や貴族をはじめ、一般の人々までが日本に亡命してきた。そのうち一部は近江(滋賀県)、一部は東国に定住した。朝廷は彼らをあつくもてなし、政治の制度の運営についての知識を得た」(56頁)。

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