〈資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述〉について ようやく、昨日、一年前から気になっていた〈資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述〉を掲載することが出来た。反・自虐派の人にはもちろん、自虐派の人にも利用いただきたい。 ただし、利用に当たっては、いくつか御注意をお願いしたい。 ①人間の行うことだから、誤記誤植あるいは遺漏があること 一度打… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月05日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述、補---最後の部分 最後の方の部分には、8つの歴史教科書それぞれが特に強調したいことが端的に表れている。以下に、その記述を掲載することにする。 Ⅵ、戦後編 (4)最後の部分 ①差別云々 ②「日本国憲法」の平和主義 ③その他 ○日本書籍新社 ①「激動する世界の中で」の大見出し下… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(40)---安保改定問題その他 「日本国憲法」成立過程だけでなく、日米安保改定問題・安保闘争に関する記述も相当にひどいものである。一応妥当だと思われる記述は一社も存在しない。 旧日米安保条約は、米国による日本防衛義務さえも定めていない等々の問題をもつ不平等条約だった。いや、米軍の駐留目的の中には内乱鎮圧が入っていた。外国に内乱を鎮圧してもらうなど、独… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(39)---「日本国憲法」成立過程 「日本国憲法」成立過程については、平成に入ってひどく歴史を歪曲したものとなった。これは、自由社や扶桑社も同じである。 Ⅵ、戦後 (2)「日本国憲法」成立過程 ①成立過程の偽造度 ②ハーグ条約等を示し、国際法上問題があることを示しているか ③検閲が記されているか ④東京裁判のとらえ方 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(38)---戦争終結、原爆、ソ連侵攻、朝鮮戦争他 今日でも、ポツダム宣言を無条件降伏と偽る教科書、シベリア抑留を書かない教科書が相当数存在する。それどころか、日本が敗れてアジアは解放されたとする教科書も相当数存在する。採択率50パーセントを超える東京書籍は、これらのいずれにもあてはまる。それゆえ、採択率に注意すれば、これらの教科書は多数派なのである。 Ⅵ、戦後 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(34)(35)(36)(37)---大東亜戦争関係 昭和16年に始まる大東亜戦争後期(太平洋戦争)に関する記述を挙げておく。この中には、朝鮮人「強制連行」、「従軍慰安婦」、東京大空襲、沖縄戦などのよく問題とされる事柄に関する記述が多数存在する。 Ⅴ、近代戦争・対外編 (7)大東亜戦争後期(太平洋戦争) ①開戦以前 ②開戦経緯 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(33)(36)---日華事変、「南京事件」他 Ⅴ、近代戦争・対外編 (6)日華事変、(9)日本軍の「悪行」 ①盧溝橋事件 ②名称 ③「侵略」云々 ④「南京事件」 ⑤「三光作戦」 ―――①②③で基本的に評価 ○日本書籍新社 ①盧溝橋事件②名称③「侵略」云々④「南京事件」 「日本の中国侵略」の節見出し下、「日… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(32)---満州事変 満州事変については、特にリットン調査団報告書に関する記述に注目されたい。一方的に中国側に有利な記述がなされている。 Ⅴ、近代戦争・対外編 (5)満州事変 ①事変以前 1、中国側の不法行為 2、対ソ防衛の観点ありや ②「侵略」「進出」 ③満州国… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(31)---条約改正 今日の教科書によれば、条約改正がなされた理由は、第一に英国の都合である。多くの教科書は、日清戦争や日露戦争の勝利と条約改正を決して結びつけようとしない。近代日本の努力、奮闘を記したくないのである。以下の資料をご覧いただきたい。 Ⅴ、近代戦争・対外編 (4)条約改正 ①治外法権の廃止 1、なぜ、廃止さ… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(30)---日露戦争 日露戦争の記述においてさえも、多くの教科書は防衛の観点を示さない。以下を参照されたい。 Ⅴ、近代戦争・対外編 (3)日露戦争 ①日露戦争の原因 ②防衛の観点ありや ③アジアへの刺激 ④韓国併合過程 ⑤日米関係 1、満州問題、2、移民問題 ⑥「侵略」その他 … トラックバック:1 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(28)(29)---朝鮮による国書受取拒否、日清戦争 近代の対外関係に関する記述は、「つくる会」が出て来てから改善されたと思われている人は数多い。しかし、「南京事件」や「侵略」「進出」問題のような目立つ箇所では少しは改善されたが、対外関係における「日本の理」はむしろ弱くなっている。特に対朝鮮関係がそうである。かつて当たり前のように書かれていた「独立党」や「清の属国」という表現は「つく… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(26)(27)--ロシア革命、スターリン 歴史教科書では、ロシア革命に対する賛美は今も続いている。それゆえ、スターリンの政治についても、大して批判的な記述を行っていない。ファシズムについての記述と比較対照されたい。 Ⅳ、近代国内編 (8)(9)共産主義……①②③中心に ①ロシア革命 ②日本共産党、治安維持法 ③スターリンの政治 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(25)---政党内閣 Ⅳ、近代国内編 (7)政党内閣・「軍国主義」時代 基本的に、①②③で判断する。 ①原敬内閣の記述 ②憲政の常道 ③普通選挙 ④治安維持法の書き方 ⑤社会運動 ⑥軍国主義 ○日本書籍新社 ①②「政党政治が発展する」の大見出し下、「大正デモクラシー」に… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(23)(24)---自由民権、大日本帝国憲法 Ⅳ、近代国内編 (5)自由民権、(6)大日本帝国憲法 ①自由民権と政府の憲法構想 ②明治憲法上の政治体制……三権分立。天皇を政治権力とするか、権威とするか ③明治憲法上の権利のとらえ方 ④アジアで初の立憲国家、憲法 ⑤ベルツの日記―――誰も憲法内容を知らぬと書かれているか … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(22)---市民革命 教科書が表現する政治思想は、市民革命の扱い方によって端的に知ることが出来る。今日の教科書は、英国革命を記さないものが三社もあり、フランス革命中心に描いている。しかも、フランス革命の際、権力分立や法治主義が国民主権・民主主義によってつぶされる中で恐怖政治が発生したという点を決して書かない。それどころか、恐怖政治の存在さえも多くの教科書… トラックバック:0 コメント:1 2010年07月04日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(21)---明治政府とアイヌ・琉球 歴史教科書は公民教科書に比べればまだ学問的に書かれている。しかし、「日本の悪行」を強調出来ると執筆者が考える箇所では、非学問的な記述にあふれている。社民党や日教組のパンフレットのような感がある。その代表格がアイヌや琉球に関する記述である。特に近代国家形成の段階でのアイヌや琉球に関する記述がそうである。ここでは、アイヌと琉球を差別抑圧… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(20)---明治維新の改革 明治維新については、すっかり40年以上前の記述に戻って、近代的な国民国家の形成と捉えるようになった。これは、一応前進なのだが、同時にアイヌや沖縄を差別抑圧する近代国民国家という メッセージが強くなった。資料(21)を併せてお読みいただきたい。 Ⅳ、近代国内編 (2)明治維新 ①五箇条の御誓文か… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(19)---幕末維新期における植民地化の危機 Ⅴ、近代国内編 (1)幕末維新期における植民地化の危機 ①西欧のアジア進出 ②幕末 ③維新期 ○日本書籍新社……植民地化の危機なし ①西欧のアジア進出……「欧米諸国がアジアに進出する」の大見出し下、「強国のアジア侵略」の小見出し下、「イギリスのほかに、フランスやオランダも植民地を広げていた。ロシア… トラックバック:1 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(18)---江戸の文化(化政文化中心) Ⅳ、近世 (7)江戸の文化……特に化政文化について、浮世絵について ①元禄文化について ……1、文化史と社会経済史・政治史とが関連付けられて記されているか 2、西欧への影響、現代へのつながりが記されているか ②化政文化について……上記二点 ③その他……上記二点 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(17)---百姓一揆 Ⅳ、近世 (6)百姓一揆 ①江戸時代の生産力の向上、生活の向上が書かれているか ②百姓一揆の位置づけ……一揆の本来の性格を書いているか……特に傘状連判状 ③支配者側を悪く書くか ④扱いの大きさ ○日本書籍新社 ①江戸時代の生産力の向上、生活の向上が書かれているか ・「産業の発達」の… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(16)---江戸期身分制と社会安定 Ⅲ、近世 (5)兵農分離と身分制確立 ①秀吉の兵農分離 ②江戸の身分制の評価……平和で安定した社会の創出 ○日本書籍新社 ①秀吉の兵農分離……「検地と刀狩り」の小見出し下、「秀吉は検地と刀狩りで、武士と農民の身分をはっきり分け(兵農分離)、農民への支配をかためた」(101頁)のみ。 ②江戸の身分制の評価… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(15)---近世までのアイヌ Ⅳ、近世(4)アイヌの歴史 ①アイヌ登場 ②松前藩とアイヌ ○日本書籍新社 ①アイヌ登場 「東アジアが結びつく」の大見出し下、「琉球王国とアイヌ」の小見出し下、 「琉球(沖縄)では、三つに分かれていた国を、15世紀前半に尚氏が統一して琉球王国を建てた。琉球は明との貿易をさかんにおこない、東南アジア・日本… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(14)---琉球・沖縄 琉球王国の歴史に関する記述を見ると、教科書執筆者が沖縄・琉球と「本土」とを分断しようとしていることがよく分かる。教科書は、両者が縄文文化を共有していることや仮名などの多くの文化が「本土」から沖縄・琉球に伝わったことを、決して記さない。琉球で「三線」が伝わって「三味線」になったことは書かれるけれども。 Ⅲ、近世 … トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(12)--信長・秀吉・家康と天皇権威 信長・秀吉・家康の三英雄による全国統一は、彼らの実力だけで出来上がったものではない。天皇権威の助けを得てなされたものである。全国統一における天皇権威の役割をどの程度描いているか、教科書記述を読んでみていただきたい。 Ⅲ、近世 (1)信長・秀吉・家康と天皇権威……信長・秀吉・家康の全国統一過程の記述に… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(11)(13)---朝鮮出兵、キリシタン追放 Ⅱ、中世(6)文禄・慶長の役 Ⅲ、近世(2)キリシタン追放 ①朝鮮出兵の背景 ②朝鮮出兵は「侵略」か 付、朝鮮からの陶工、陶器技術の伝達をめぐって ③秀吉のキリシタン追放の理由 ④家康のキリシタン追放の理由 ○日本書籍新社 ①②朝鮮出兵の背景……背景書かれず。「侵略」… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(10)―――村の自治と国一揆 国一揆の担い手は国人という領主層であった。だが、なぜか、多数の教科書は、地侍と農民中心に描いている。このあたりに、マルクス主義歴史観の影響が今でも残存していることがよく分かる。 Ⅱ、中世 (5)村の自治と国一揆……中世の捉え方 ①村の自治……合議の点、武装の点が書かれているか ②土一揆… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(9)―――義満の「日本国王」 足利義満は、朝貢貿易の形で勘合貿易を開始し、明の皇帝から「日本国王」に任命された。最近の教科書は、この冊封という一時的な出来事を異様なほど強調するようになった。しかも、すぐに「日本国王」への冊封を受けなくなったことを記さない。 なぜ、一時的な出来事であることを記さないのか。いや、一時的な出来事ならば、中学生段階の教科書に記… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(8)―――倭寇 元寇の記述と同じく著しく歪んでいるのが、倭寇に関する記述である。 (3)倭寇 ①「倭寇=日本人」との一面的で誤った認識に立っていないか ②倭寇の蛮行が誇張されていないか ③倭寇の多面的性格が書かれているか ○日本書籍新社 ①②③「東アジアが結びつく」の大見出し下、「東アジアの変動」の小見出し下 「南北朝内… トラックバック:1 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(7)―――元寇 現行教科書の記述で私が最も驚かされた一つが、元寇に関するものである。元寇に関する記述を読むと、日本の歴史教科書は、近代よりもむしろ古代や中世の方が歪んでいるのではないかとも思われる。以下に、元寇に関する記述の抜き書き(と私による簡単なコメント)を掲げることにする。 Ⅱ、中世 (2)元寇 ①フビライが… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more
資料・平成18~23年度中学校歴史教科書の記述(6)---鎌倉幕府と天皇 武家政権の正統性・正当性は、源頼朝が天皇に征夷大将軍に任命されたところに根拠をもつ。 しかし、採択率一位の東京書籍を初めとして、いくつかの教科書は、天皇(朝廷) から任命されたということを書かない。この点を書く教科書にしても、 きわめて簡略な記述にとどまる。 武家政権の開始という時代を画する出来事を説明するためには、征夷大将… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月03日 続きを読むread more