テーマ:新しい公民教科書

家族論、地域社会論、国家論の教育を――――『新しい公民教科書』を通じて

 本日、3月11日、東日本大震災から1年が経過した。震災を通じて示した日本人の底力に、ひょっとしたら日本は生き残れるかもしれないと思った。震災を通じて、自衛隊の活動に代表される国家の重要性、家族や地域社会の絆の重要性が多くの人々によって強調されるにいたった。それゆえ、昨年前半の私は、今回の採択戦を通じて日本が生き残れる道が明確に見えてく…
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平成24公民教科書の各社別評価―――――評価できるのは自由社のみ

   全体評価に次いで、各社別評価を試みていこう。東書から順に見ていこう。 ○東京書籍……日本を解体し、バラバラな個々人からなる地球社会を目指す ①東書は、著しく内容が悪化した。平成18~23年度教科書を比較検討した時に予告しておいたように、日本書籍新社撤退後、最も左翼的な教科書となった。歴史教科書の場合と同じである。全体的…
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平成24公民教科書資料Ⅱ(11)核兵器問題

           Ⅱ、国家主権            (11)核兵器問題     第九条の平和主義と密接に関連して、日本はNPT体制に参加し、非核三原則を表明している。この両者によって日本の国家主権は著しく制限されている。そこで、核兵器問題に関する記述を掲げておこう。核兵器問題の記述も、天皇に関する記述に劣らないほど、検…
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公民教科書は自由社を-----公民教科書比較資料を掲げるにあたって

   歴史教科書の比較資料を掲げたうえで、「歴史教科書は自由社か育鵬社を」と記した。しかし、公民教科書については、育鵬社は到底評価できない教科書である。結論的には、自由社以外の教科書は、これからの日本を滅ぼしていく教科書である。      これから公民教科書の比較資料を掲げていこうと思うが、その前に簡単に公民教科書に関する全体的評価…
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自衛戦力肯定説を第三の解釈として初めて紹介した―――『新しい公民教科書』の特徴(10)

  東日本大震災に遭遇して、いよいよ国家の役割が重要になっている。そして、敵対的な隣国を多数抱える日本にとって、安全保障問題がいよいよ重要な問題となっている。このような情勢のなかで、日本の国民教育にとって、国家論と安全保障の教育が今ほど必要なときはないと言ってよい。   そのような時代の要請に基いて生まれたのが、今回の『新しい公民…
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朝日新聞が自由社等の公民教科書を排除する理由(3)――――国益の観点があること

「小田原市議会が自由社等の公民教科書を排除する理由(3)――――国益の観点があること」をタイトルのように改題しました。小田原市議会が採択した民潭の陳情は、あくまで歴史教科書に関するものであることが判明したからです。自由社と育鵬社の公民教科書を排除したいのは、そして東京書籍などの5社の公民教科書を推薦したいのは、民潭ではなくて朝日新聞のよ…
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国際社会を競争と協調の両面から捉える―――『新しい公民教科書』の特徴(9)

   伝統的に、公民教科書は、国際社会を平和を愛好する善人国家の集合体として描いてきた。そして、国際社会が国家同士が国益を追求する競争社会であることを隠蔽してきた。また、半分ほどの教科書は、日本国家だけを「侵略国家」あるいは[悪者国家]として描いてきた。それゆえ、多数派教科書は、国益という言葉さえも用いない。国益という言葉を用いるのは、…
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公権解釈に基づき天皇の地位を明らかにしようとした―――『新しい公民教科書』の特徴(8)

公権解釈は立憲君主制論  「日本国憲法」は、象徴天皇制を定めたものか、立憲君主制を定めたものか、いずれであろうか。学問的には、君主制は専制君主制と立憲君主制に分けられる。専制君主制ではありえないから、立憲君主制と位置づけるのが正しい。象徴天皇制という言い方は、巷にあふれているし、憲法解釈書にもあふれているが、学問的…
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家族と地域社会が消えた、改訂増補版―――共同社会の破壊をもくろむ公民教科書―――

         家族と地域社会が消えた、改訂増補版              ―――共同社会の破壊をもくろむ公民教科書――― 平成23年5月11日      6月6日一部増補                                                            小山常実     …
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北方領土・竹島・尖閣に関する最も充実した記述―――『新しい公民教科書』の記述(7)

  2月前、竹島や尖閣に関する公民教科書の記述が進展したかのような報道がなされた。だが、そんなに実態は甘くない。7社のうち帝国書院は、竹島と尖閣について記していない。また、日本文教出版と教育出版は中立的な記述をしている。一応、現時点で日本側の立場から記しているものは、東京書籍、清水書院、育鵬社、自由社の四社だけである。四社の中で断トツで…
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親子の保護・被保護関係を唯一記した―――『新しい公民教科書』の記述(6)

  家族に関しては、恐ろしい事態が発生している。東京書籍、日本文教出版、清水書院の三社が、家族論をテーマとする単元を設けなくなったのである。家族論の単元を設けない教科書が登場したのは、戦後公民教科書史上、初めての事態である。   そういう中で、『新しい公民教科書』は、7社の中で唯一、家族に2単元用いた。そして、教科書史上初めて、家族が…
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国民一人ひとりの自主独立の立場を強調した―――『新しい公民教科書』の記述(5)

  国家と国民との関係に関する戦後公民教科書の多数派の特徴をまとめてみよう。     ①政治権力の必要性、国家の必要性を認めず、国家や政治権力はもっぱら国民の権利を侵害するものと見なしてきた。  ②政治に参加することは重視するが、政治や法に従うことを軽視ないし無視してきた。  ③自由主義(自由権)よりも平等主義(「平等権」)を信…
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共同社会と利益社会の区別を説いた―――『新しい公民教科書』の記述(4)

  3年前の学習指導要領の改訂で、対立と合意、効率と公正という考え方が導入された。しかも、身近な日常生活から国際社会まで、効率と公正のバランスを見極めて合意点を見出すべきである、あるいは見出していけるという考え方が強烈に出てきた。だが、この考え方は、企業社会を中心にした利益社会でこそ通用する考え方である。共同社会、特に家族にはこういう考…
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「日本国憲法」の原則として7原則を示した―――『新しい公民教科書』の記述(3)

  公民教科書が立憲主義的な民主主義の思想に立脚しているか、それとも全体主義的な民主主義の思想に立脚しているかは、「日本国憲法」の原則の捉え方を見れば、一目瞭然である。いわゆる「日本国憲法」三原則説は、三権分立、立憲君主制などの立憲主義的な原則をわざわざ排除してつくられた原則である。前にも記したとおり、憲法学説が広げたというよりは公民教…
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愛国心・愛郷心・公共の精神を唯一展開した―――『新しい公民教科書』の記述(2)

  平成十八(二〇〇六)年十二月、保守派の教育再生運動の結果、教育基本法が改正された。その第二条は、[教育の目標]を掲げ、「公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと」(第三号)、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する……態度を養うこと」(第五号)規定した。明確に、公共の精…
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国家の役割を明確化した―――――『新しい公民教科書』の記述(1)

 『新しい公民教科書』の記述で紹介すべき第一は、この教科書が国家論を展開し、教書史上初めて国家の役割を、防衛、社会秩序(法秩序)の維持、社会資本の整備、国民一人ひとりの権利保障の四点に明確化したことである。その記述を以下に掲げておこう。    単元13「国家の成立とその役割」   「国家の成立」の小見出しの下、以下の記述 …
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『新しい公民教科書』の特徴とは

  随分時間が経ったが、3月末、『新しい公民教科書』が検定合格した。私も一執筆者としてこの教科書の作成に関与したので、その特徴について本当に簡単に考えておきたい。考えてみると、この教科書が目指したものは、次の三点にまとめられる。  ①個人の自立、家族の自立(維持再建)、国家の独立……これまでの教科書は、家族の自立、国家の独立という…
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