テーマ:恐るべき公民教科書

国家の役割を捨てた自公政権……国家の役割論に基づき現実政治を評価する

  公民教科書に忙殺されて11カ月近くなる。今現在の細かい政治の流れが全く分からなくなったし、何よりも戦時国際法に関する感覚が半ば以上失われてしまった。その意味では、少なくとも私個人にとって極めて痛手であり、マイナスの面が極めて大きい。  だが、物事はマイナス一辺倒ということはないものである。何らかのプラス面があるものである。プ…
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拙著『公民教科書検定の攻防』の紹介文、VOICE10月号--国家思想の再建のため公民教育の改善を

  『VOICE』の最新号、平成25年10月号に、拙著『公民教科書検定の攻防』(自由社)の紹介文が掲載された。「”話題の本”の著者が語る! 『公民教科書検定の攻防』  文科省の「検閲」ともいえる驚愕の実態がいま明らかに」というタイトルのインタヴュー記事である。   この記事を読み直して、改めて思った。人は歴史教育が大事だと言う。あ…
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公民教科書は改善されたか 第四回―天皇をめぐる記述――『史』平成25年1月号

  『史』掲載の「公民教科書は改善されたか」のシリーズは、第四回の「天皇をめぐる記述」で終了した。この論文を以下に掲げる。小論でも触れているが、公民教科書記述の中で、あるいは公民教科書検定の中で最も歪んでいるのが天皇記述をめぐるものである。      まさしく、なぜ、女系天皇論が出てくるのか。歴史教科書に即して言えば、易姓革命を否定…
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根源的な問題は何か--『新しい公民教科書』検定過程(21)

  この間、本務が忙しく、ブログの更新が出来なかった。しかし、公民教科書の検定過程を明らかにする作業が残っている。これまで20回にわたって、『新しい公民教科書』検定過程について報告してきた。今回は、その作業の一応の締めとして、感想風に、まとめを行っておきたい。   制定法を過重に重視するか否か   教科書調査官と我々との根源…
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宮中祭祀・国事行為・公的行為------『新しい公民教科書』検定過程(18)

  前二回の記事から知られるように、我々は、歴代の天皇と国民を主権者と捉える立場から、日本歴史をふまえた最高権威として天皇を位置づけてきた。これに対して、調査官は、徹頭徹尾、天皇以外の現在生きている国民を主権者と捉える立場から、日本歴史と切り離された単なる「象徴」として天皇を位置づけようとしていた。我々の立場は歴史を重視するものであり、…
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立憲君主制は認めない---『新しい公民教科書』検定過程(16)

   前回記事の最後に触れたように、単元18「日本国憲法の原則」では一応7原則と記すことができたが、立憲君主制の原則は、象徴天皇の原則に変えられてしまった。何故にそうなったのか、調査官と我々との間の論争を振り返っていこう。我々は、検定申請本の中で、「立憲主義が支える7原則」の小見出し下、立憲君主制の原則について次のように記していた。…
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核抑止論をめぐって―――『新しい公民教科書』検定過程(20)

   核抑止論――「核の傘」政策とを展開した申請本   申請本は、終章の単元64「日本の安全と世界の安全」で、核兵器の問題を中心に扱った。この単元については133番から135番まで3つの検定意見が付いた。このうち最も重要な意見が核抑止論などをめぐる135番であった。検定申請本は、「核兵器廃絶とわが国」の小見出し下、核抑止論に基づく…
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「核の傘」の下に居るのは政策ではない―――『新しい公民教科書』検定過程(19)

   立憲主義の問題についてはまだ多くの報告すべきことが残っているが、後回しにすることにして、核兵器の問題をめぐる検定について2回に分けて報告していこう。   非核三原則と「核の傘」を記す   「日本国憲法」の唱える念仏平和主義の弊害が最も明確に現れるのが、核兵器に関する記述である。『新しい公民教科書』の申請本は、単元59「…
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天皇元首規定論の抹消―――『新しい公民教科書』検定過程(14)

 「日本国憲法の改正問題」    単元19「日本国憲法の改正問題」では、改正手続きに触れた上で、改正の論点として、九条、二院制、環境権などの新しい権利という三つの問題とともに、天皇を元首と規定すべきだという議論、前文に歴史・伝統・文化について触れるべきだという議論をも取り上げた。すなわち、「憲法改正の論点」として、55頁5…
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安倍政権発足に際して望むこと五点--公明党に国籍要件を入れさせること、その他

  本日、安倍新政権が成立した。この機会に、真っ先に安倍政権に行ってほしいことをまとめておきたい。  ①公明党に対して日本人の政党になるように迫っていくこと     公明党には、外国人も加入できる。外国人の中心は、当然に在日韓国・朝鮮人と中国人となる。これはとんでもないことである。日本の政党なのに、なぜ国籍要件を設けていない…
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国家論3、国家の姿を消させる―――『新しい公民教科書』検定過程について(8)

 単元12のところで記したように、教科書調査官は、国家対国民個々人ではなく、政府対国民個々人との関係と言う形で書かせようとした。そして、愛国心と独立心の関係を論じた部分から「愛国心」を削除させた。調査官は、国家論を書くなとは決して言わないけれども、出来るだけ国家の姿を教科書から消そうとする姿勢を示していた。今回は、その姿勢が見られた…
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『新しい公民教科書』検定過程について(7)―――国家論2、国家と国民個々人の関係

 この間、育鵬社歴史教科書盗作事件の報告と南出偽無効論の批判に時間を費やしてきた。しかし、何としても、平成22年度公民教科書検定についての報告を済ませておきたい。再び、この作業に取り掛かることにしたい。今回は、国家と国民個々人との関係の在り方の記述をめぐる検定について報告しておきたい。    『新しい公民教科書』…
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公民教科書は改善されたのか 第三回 家族論---『史』平成24年11月号より転載

               公民教科書は改善されたのか 第三回 家族論                                             小山常実                                                                                 …
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安倍新総裁に望む―公民教科書は改善されたのか、第二回・第九条と自衛隊(『史』平成24年9月号)掲載

   本日、自民党総裁に安倍晋三氏が選ばれた。安倍氏は戦後レジーム解体を唱えているが、第一にやってほしいのが第九条解釈の転換である。国家の第一の役割が国防であることを説き、自衛戦力を肯定するとともに自衛戦争を肯定し、集団的自衛権の行使も認められるように、第九条の解釈を確立していただきたい。この解釈は、現在の憲法学者の中では、長尾一紘氏が…
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中国の尖閣反日暴動に思うこと--原理・原則という投網の重要さ

   この間の中国における尖閣問題を巡る反日暴動を見て二つのことを思った。一つは、1920年代・1930年代の反日暴動もこんなものだったのかな、いや昔だからもっと過激だったのではないかということである。中国の反日のひどさに日本人が怒って戦争に入っていくという図式そのものは頭にあっても、その具体性がもう一つ分からないところがあった。だが、…
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『新しい公民教科書』検定過程について(6)―――国家論1、国家の役割

  今回から個別論点について順番に見ていくこととするが、最初に、「国家にかかわる国民の4つの立場」を含む国家論関係をめぐる調査官と我々との違いについて述べていきたい。      「国家の第1 の役割は、外敵からの防衛です」――教科書記述   最も大きな違いは、国家の役割として何を重視するかをめぐる対立である。『新しい公民教…
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『新しい公民教科書』検定過程について(5)―――我々がこだわったものは何か

    前回、我々執筆者から調査官に提出した「意見及び質問書」を紹介した。この意見書では5点のことを記したが、これらは最も調査官と意見の隔たりが大きかったものであるし、我々が一番こだわったものである。       まず、この5点について掲げておこう。   一、立憲主義、権威と権力の分離、主権、象徴他について    Ⅰ、権威と権…
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『新しい公民教科書』検定過程について(4)―――執筆者からの「意見及び質問書」

   前回予告しておいたように、まずこちら側が提出した「意見及び質問書」を掲げる。ブログ掲載にあたって、段落ごとに丸番号と小見出しを付した。とりあえず、一読されたい。「意見及び質問書」には、立憲主義と国家の思想の再建という『新しい公民教科書』の課題が詰め込まれている。                    意見及び質問書 …
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『新しい公民教科書』検定過程について(3)--検定過程の概略

   前回からのつなぎ     前回、『史』平成19年7月号掲載の「公民教科書はこう作りたい―――全体主義を予防し、独立国家意識を再建するために―――」という論文を、当ブログに転載した。この論文の副題に現れているように、『新しい公民教科書』を作成し普及させていく目的は、独立国家意識の再建と全体主義の予防(=立憲主義の再建)という二…
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公民教科書はこう作りたい――平成19年9月号『史』掲載、公民教科書検定過程について(2)

   検定過程での調査官と我々との対立に入っていく前に、理解しやすくするために、私はどういう公民教科書をつくろうとしたか、説明しておきたい。    平成19年6月、私は「つくる会」理事になった。理事になるや、私は『新しい公民教科書』の代表執筆者に指名された。すぐに、公民教科書の構想をまとめ、平成19年9月号『史』に掲載した。まず、…
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『新しい公民教科書』検定過程について(1)--報告の事始め

  この一年間、私は何もできなかった。ひたすら、育鵬社歴史教科書盗作事件を追いかけてきた。怒りで髪を逆立ててきた。頭には血が上り続け、肩に力を入れ続けてきた。ようやく、6月になって、「つくる会」本体が盗作問題について戦う方向でまとまった。まとまらなくても、一人でも育鵬社追及を続けるつもりであったが、戦う方向でまとまったことはともかく非常…
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公民教科書は改善されたのか 第一回 北方領土、竹島、尖閣をめぐって――『史』平成24年7月号掲載

   昨日、野田首相は、領土問題あるいは領土をめぐる問題について記者会見を行い、「韓国が竹島を不法占拠」していると明言し、領土領海を守ることを強く宣言した。       極めて結構なことではあるが、更に一歩を進めていただきたい。領土領海を守るためには、安全保障体制を整備すること、国民の国家意識・国防意識を涵養すること、この二点が必要…
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家族論、地域社会論、国家論の教育を――――『新しい公民教科書』を通じて

 本日、3月11日、東日本大震災から1年が経過した。震災を通じて示した日本人の底力に、ひょっとしたら日本は生き残れるかもしれないと思った。震災を通じて、自衛隊の活動に代表される国家の重要性、家族や地域社会の絆の重要性が多くの人々によって強調されるにいたった。それゆえ、昨年前半の私は、今回の採択戦を通じて日本が生き残れる道が明確に見えてく…
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家族が公民教科書から消えたことを国会で問題にせよ

  前回、「『外国人参政権否定は差別』は不適切 公民教科書の採用中止求め提訴へ」(産経新聞2月16日)という記事に触れた。だが、今年の春から採用される公民教科書の問題は、外国人参政権に関する記述だけではない。一番の問題は、初めて公民教科書から家族が消え、地域社会も更に姿を消していっていることだ。地域社会からふれれば、これは4社の教科書(…
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「外国人参政権否定は差別」は不適切(産経新聞2月16日)―――外国人参政権に関する公民教科書記述再掲

  久々に良いニュース   昨年の教科書採択戦は保守の惨敗だった。育鵬社教科書は採択を伸ばしたが、その公民教科書は、教育基本法を無視して愛国心さえも展開しない、保守を偽装する教科書であった。歴史教科書は保守の教科書であると一応言えるものになったが、扶桑社-自由社(平成22~23年度版自由社84単元のうち67単元は扶桑社とほとんど同…
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「文科省は竹富町に是正の要求を」藤岡 信勝--つくる会メルマガより転載

   つくる会メルマガより転載します。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回  【つくる会メルマガ】  第58号 文科省は竹富町に是正の要求を 平成23年(2011年)11月2日(水曜日)     …
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藤岡信勝「八重山教科書採択問題」--「つくる会」メルマガより転載

 9月8日、沖縄県八重山地区の石垣市、与那国町、竹富町の教育委員臨時総会が開催された。この会議は、県教育庁職員同席のもとで開催され、全教育委員による投票で育鵬社ではなく、東京書籍を採択にした。この会議は何の法的根拠もない会議で、単なる懇談会にすぎないものである。制度上の正式決定機関は、八重山採択地区協議会であり、この協議会は育鵬社の公民…
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公民教科書改悪の根本原因は学習指導要領に有り--学習指導要領案〔公民的分野〕へのコメント、平成20年

  今回は、公民教科書をめぐる状況が全く改善されないどころか、かえって、家族と地域社会の教育が消えるというマイナス方向に動いてしまった。その原因は、育鵬社などの教科書会社だけにあるのではない。実は、その根本原因は、基本的には学習指導要領自体にあるのだ。    平成20年3月、「つくる会」は、新中学校学習指導要領案に対するパブリック…
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平成24公民教科書の各社別評価―――――評価できるのは自由社のみ

   全体評価に次いで、各社別評価を試みていこう。東書から順に見ていこう。 ○東京書籍……日本を解体し、バラバラな個々人からなる地球社会を目指す ①東書は、著しく内容が悪化した。平成18~23年度教科書を比較検討した時に予告しておいたように、日本書籍新社撤退後、最も左翼的な教科書となった。歴史教科書の場合と同じである。全体的…
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家族が消えるなど内容がひどく改悪された―――――平成24公民教科書の全体評価

  前回で、公民教科書比較資料の掲載を終わった。その上で、全体的な評価と各社別の評価を行っておきたい。今回は全体的評価を行っておきたい。    ①二種類の対立構造   これまで、Ⅰ共同社会維持か否か、Ⅱ国家主権を維持していくか否か、Ⅲ立憲主義か全体主義かという3つの問題領域に分けて、公民教科書の比較検討をしてみた。ざっと…
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