テーマ:不正検定問題

つくる会、「文科省教科書検定の罰則規定導入に反対する声明」を発表--文科省は不正検定防止策こそ策定すべきである

  「つくる会」FAXニュースから転載します。ご一読ください。今回の文科省の動きは、左右を問わず、全教科書会社に対する攻撃となります。そして、多様な教科書が自由に競争し合う趣旨で作られたはずの検定制度を崩壊させていくものになります。教科書問題に関心のある方、言論表現の自由の問題に関心のある方は、特にご一読ください。    …
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不正検定問題検討25――日中戦争長期化の原因

 今回24回目は、再び『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所361番を取り上げる。361番も、『月刊 HANADA』12月号掲載の前掲藤岡論文が取り上げている。    『新しい歴史教科書』は、第5章の章末の《時代の特徴を考えるページ 近代後半(大正昭和前半)とはどんな時代だったのか》で、右上囲み【課題②について書いたさ…
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不正検定問題検討24――「武士」

 今回24回目は、欠陥箇所134番の件である。今回は再び『教科書抹殺』が取り上げた100件以外の件となる。134番については、『月刊 HANADA』12月号掲載の前掲藤岡論文が取り上げている。  「武士」ではなく「武官」と記せ    『新しい歴史教科書』は、単元19【武士の台頭と院政】に春日権現験記絵の写真を掲載し、そのキャプ…
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不正検定問題検討23――フェートン号事件

 今回23回目は、欠陥箇所244番の件である。今回も、『教科書抹殺』が取り上げた100件から取り上げている。244番は、240番、241番と同じく、単元49【欧米諸国の日本接近】(156~157頁)の記述に付けられた指摘である。   さて、『新しい歴史教科書』は、この単元で次のように記していた。   1808(文化5)年、イ…
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不正検定問題検討22――三成に呼びかけられた輝元は実際に戦ったように誤解しないのか

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所194番を取り上げる。『新しい歴史教科書』は、単元33【戦国大名】で「⓶300年以上命脈を保った毛利氏」という囲み記事で、次のように記していた。 輝元の時代には豊臣秀吉政権の重臣となり、関ヶ原の戦いでは西軍の大将格として徳川家康に敗北しました。 108頁 …
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不正検定問題検討21――海軍軍縮の比率

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所309番を取り上げる。  『新しい歴史教科書』は、単元74【世界恐慌とその影響】で、囲み記事「⑧軍縮の時代」を置き、次のように記していた。 米英日の補助艦の比率が10:10:7に定められ     225頁 これに対して「不正確である。(…
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不正検定問題検討20――清国分割と「日本の勢力圏」

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所274番を取り上げる。 『新しい歴史教科書』は、単元62【日清戦争と三国干渉】で「⑤列強による清国分割(1899年当時)」という地図を置き、「朝鮮、台湾と、台湾に近い福建省が日本の勢力圏でした。」というキャプションを書いていた。そして、地図上では、キャプションどお…
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不正検定問題検討19――レザノフ来航

今回19回目は、欠陥箇所241番の件である。今回も、『教科書抹殺』が取り上げた100件について検討することとする。241番は、240番と同じく、単元49【欧米諸国の日本接近】(156~157頁)の以下の記述に付けられた指摘である。 1804(文化元)年にはレザノフが派遣されて幕府に通商を求めました。幕府が鎖国を理…
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不正検定問題検討18――〈欧米諸国の日本接近〉は近世か近代か

 今回18回目は、欠陥箇所240番の件である。今回からまた、『教科書抹殺』が取り上げた100件について検討することとする。  〈欧米諸国の接近〉は近代ではなく近世に置け  『新しい歴史教科書』は、「第4章 近代日本の建設」で、第1節に「欧米の革命と日本への接近」を置き、第2節に「明治維新と近代国家の成立」を置き、第2節の…
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不正検定問題検討17――東京オリンピック参加国数

 今回17回目は、欠陥箇所374番の件である。これも、『教科書抹殺』が取り上げた100件以外のケースである。  『新しい歴史教科書』は、〈もっと知りたい 水泳ニッポンと1964年の東京五輪〉という1頁コラムで、次のように記していた。 オリンピックには93か国5588人が参加 しました。 269頁 …
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不正検定問題検討16――日中国交正常化の記述……全ての他社と同じことを書き欠陥箇所とされたケース

 今回16回目は、欠陥箇所376番の件である。100件以外どころか、自由社側が反論しなかったケースである。ひょっとすると、最も不公正な検定だったかもしれない件である。  さて、欠陥箇所376番を見ると、指摘箇所の欄には「270頁」と記され、指摘事項の欄には〈小見出し「米の政策転換と日中国交回 復」(286ページ⑫及び288ページ下…
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不正検定問題検討15――マゼランの出航地

 今回15回目は、欠陥箇所189番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元31【ヨーロッパ人の世界進出】で、「④地球を二分しようとしたポルトガ ルとスペイン」という図を置き、マゼランの出航地をリスボンとしていた(105頁)。  また、同じ頁で、「⑤ヨーロッパ人による新航路の開拓」という表を置き、 「1522 マゼラン(ス)」と記し…
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不正検定問題検討14――元寇防塁

 今回14回目は、欠陥箇所156番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元23【元寇】で、元寇時に防衛のために積まれた石塁の写真を掲げた。タイトル及びキャプションは次のとおりである。  元寇防塁 福岡県博多湾に築かれた石塁の跡(福岡市提供)    これに対して、「生徒が誤解するおそれのある表現である。(防塁が復元されたものであ…
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不正検定問題検討13――帝国憲法55条輔弼

 今回13回目は、欠陥箇所272番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元61【大日本帝国憲法と立憲国家】の小コラム〈大日本帝国憲法の主な条文〉で、第55条 ①項の「国務各大臣は天皇を補弼しその責に任ず」を引用していた(185頁)。  これに対して、「生徒にとって理解し難い表現である。(「補弼」は184ページ7行目の「輔弼」との関…
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不正検定問題検討12――仏教伝来の時期

 長らく休んだが、『新しい歴史教科書』に対する不正検定についての具体的検討を再開する。2日ほどで出来るだけの検討を行いたいと考える。  12回目からは、『教科書抹殺』(飛鳥新社、2020年5月)で取り上げていない件についても手を伸ばしていきたい。やはりダブルスタンダードと思われるものに絞って検討していきたい。12回目は欠陥箇所92…
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つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明--「つくる会」ファックス通信より

「つくる会」が、勝岡寛次論文に対する批判を、「つくる会」ファックス通信で表明した。本ブログの前の記事と併せてご一読願いたい。特に傍線を引いた赤字部分に注目されたい。 つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明  新しい歴史教科書をつくる会は、10月9日、歴史認識問題研究会事務局長の勝岡…
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文科省擁護に失敗した勝岡寛次氏の論文

勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」を読んだ  10月に入って、勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」(歴史認識問題研究会機関誌『歴史認識問題研究』第7号、令和2年9月18日発行)を読んだ。この論文は、『新しい歴史教科書』の検定不合格問題を取り上げ、検定不合格は自由社の杜撰…
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八木秀次論文を読んで――安倍・育鵬社グループは何故に『新しい歴史教科書』を潰しに来たのか

 このところ、首と頭が辛くて横になってばかりいた。体調の悪さとともに鬱にも悩まされている。政治状況が淡々と日本解体に向けて歩んでいるように思われるからだ。だいたい、例年、9月初旬ないし中旬は季節の移り変わりのため体調が悪くなるが、今年は夏の終わりが遅れたため、下旬になって悪くなったようだ。 だが、いつまでも横になっているわ…
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育鵬社は何ゆえに惨敗したのか

 育鵬社歴史・公民教科書の惨敗  令和3年度使用の歴史・公民教科書の採択結果がおおよそ判明した。『新しい歴史教科書』が不正検定によって排除された結果、育鵬社の採択状況に注目が集まった。特に、今年度において育鵬社を採択している地区での採択に注目が集まった。  8月上旬には横浜市などの神奈川県で、育鵬社の教科書が不採択となった。…
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不正検定問題検討11――ヤマト王権という用語が使われる理由

 11回目は、『教科書抹殺』の88番、すなわち欠陥箇所71番の件である。『新しい歴史教科書』は、【古墳の広まりと大和朝廷】という単元の〈歴史の言葉④大和朝廷〉という小コラムで、次のように記していた。 「ヤマト王権」とする用語も使われています。カタカナ書きは、地名との混同を避けるためです。 36頁 これに対して、〈「…
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不正検定問題検討10――沖縄戦

 10回目は、『教科書抹殺』の100番、すなわち欠陥箇所349番の件である。『新しい歴史教科書』は、沖縄戦を記した244頁の側注➀で次のように記した。 日本軍の死者約9万4000人を出す激戦の末 この数字は正確なものであるが、なぜか、〈「日本軍の死者」が不正確である〉との意見が付いた。 他社の記述 …
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不正検定問題検討9――坂口安吾の『真珠』をめぐって

 9回目は、『教科書抹殺』の98番、すなわち欠陥箇所336番の例である。『新しい歴史教科書』は、日米戦争の単元で〈⑥開戦を聞いた文化人の声〉という囲み記事で、永井荷風、高村光太郎、古川ロッパ、坂口安吾の四名の声を取り上げた。坂口については、『真珠』という私小説から文章を引いた。  坂口安吾『真珠』を史料として用いることは許さない …
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不正検定問題検討8――院政をめぐる自由社と育鵬社とのダブルスタンダード

 8回目は、『教科書抹殺』の90番、すなわち欠陥箇所136番の件である。院政の件である。『新しい歴史教科書』は院政に関して次のように記した。 院政が始まると、白河上皇は、税の免除などの特権を荘園に与えたので、多くの荘園が上皇のもとに集まりました。 71頁 この記述は、〈「税を免除する主体」について「生徒が誤解す…
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不正検定問題検討7――聖徳太子の検定をめぐり特権的地位に立つ学び舎と育鵬社

 7回目は、3年前の指導要領改訂で抹殺されそうになった聖徳太子の呼称問題である。『教科書抹殺』の52番、欠陥箇所94番の件である。『新しい歴史教科書』は、聖徳太子について次のように記していた。 聖徳太子は皇族の一人として生まれ、古事記や日本書記では厩戸皇子などとも表記されています。 44頁18-19行 この…
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不正検定問題検討6――日英同盟解消問題を調査官の要求通りに書いた教科書はゼロだった

 6回目は、完全にダブルスタンダードの事例である。今回は、『教科書抹殺』の中の事例44、欠陥箇所360番の件である。  『新しい歴史教科書』は、第5章「二つの世界大戦と日本」の最後の方の253頁に、〈時代の特徴を考えるページ 近代後半(大正・昭和前半)とはどんな時代だったのか〉という、アクティブ・ラーニングのコラムを設定している。…
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不正検定問題の検討5――人類誕生と古代日本との関係

 5回目は、どのようにタイトル付けしたらよいか分からない件についてである。『教科書抹殺』の中の事例23、即ち欠陥箇所130番の件である。ともあれ、始めよう。 何を要求しているのか分からない指摘――ダブルスタンダード以前  『新しい歴史教科書』は、68頁で、第1章「古代までの日本」の最後に《対話とまとめ図のページ》を置き、兄弟…
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不正検定問題の検討4――深川江戸資料館の〈長屋の一角〉〈四畳半〉にみられる学び舎優遇

 育鵬社を優遇する検定  ここまで3件、ダブルスタンダードの事例を紹介してきた。一回目の坂本龍馬の件では日本文教出版、教育出版、帝国書院、育鵬社の4社が、自由社と同様の記述をしていたにもかかわらず、優遇措置を受け検定合格した。二回目の「臥薪嘗胆」の件では、育鵬社が自由社より優遇されていた。三回目の〈ペリー神奈川上陸図〉の件では、育…
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不正検定問題の検討3――「ペリー神奈川上陸図」

 3回目は、『教科書抹殺』の事例18、欠陥箇所番号249番の件である。『新しい歴史教科書』は、159頁上欄に、ペリーが1854(嘉永7)年1月に神奈川(横浜)に上陸したときの様子を描いた絵画の写真を掲載した。この絵画は多くの教科書が掲載しているものであるが、自由社は「ペリー神奈川上陸図」という名称を付けて掲載した。だが、これに対して、「…
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不正検定問題の検討2――臥薪嘗胆の説明文をめぐって

 2回目は、三国干渉を受けて、日本が合言葉とした「臥薪嘗胆」に関する記述をめぐってである。「臥薪嘗胆」という用語を使っているのは自由社と育鵬社の二社だけである。二社とも本文で「臥薪嘗胆」という言葉を用い、側注でその説明を行っている。そして、自由社の記述は欠陥箇所とされ、育鵬社の記述には何の意見も付かず検定合格した。二社の説明文を引用しよ…
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不正検定問題の検討1――坂本龍馬をめぐるダブルスタンダード

 10日ほど前から、歴史教科書不正検定問題を私なりに検討し始めた。とはいっても、検討の観点はただ一つ。『新しい歴史教科書』に対する検定と東書などの他社教科書に対する検定で二重基準(ダブルスタンダード)があるかどうかという一点である。  この観点から、まずは「つくる会」が『教科書抹殺』(飛鳥新社、2020年)で取り上げた100件につ…
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