テーマ:平成24歴史教科書資料

自虐各社も単元構成等に個性がある、その2―――近代日本

  前回に続いて、平成18~23年度版の自虐各社の単元構成を比較検証する。今回は、近代日本に関する単元構成を掲げる。近代日本に関しては、産業革命、明治維新、自由民権運動、大日本帝国憲法、日清戦争、日露戦争など単元名に使われそうなキーワードがかなり存在するので、自虐7社の単元構成、単元名はもっと似ていると思われたが、 章タイトルさえも各社…
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自虐各社も単元構成に個性がある―――第一次世界大戦以降について

 前回は、扶桑社と育鵬社が、第一次世界大戦以降の時代について、単元構成がそっくりなことを指摘した。その際、参考資料として帝国書院の平成18~23年度版を掲げたが、今回は、今年春に検定合格した、帝国書院を含む自虐5社の平成18~23年度版を最初に掲げよう。また、今回の検定で撤退した日本書籍新社と日本文教出版(日本文教出版は、旧大阪書…
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平成21年8月25日東京地裁判決から分かること、その5―――単元構成等の類似性も盗作の証拠となること

  これまで「平成21年8月25日東京地裁判決から分かること」を四回にわたって記してきた。その第一回記事でもふれたように、東京地裁判決は、育鵬社が「つくる会」側著者の著作権を侵害しているかどうかについて判断するためのポイントを示している。   判決の「第4 当裁判所の判断」の「1 争点1(原告らの有する著作権の対象及び内容)につい…
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平成21年8月25日東京地裁判決から分かること、その2――育鵬社歴史教科書は扶桑社版の二次的著作物

  前回の記事で、扶桑社版歴史教科書は結合著作物であること、この教科書の単元82個のうち75個の本文(側注を含む)の著作権が「つくる会」側著者に存在するということを記した。単元本文こそ教科書の最重要部分である。単元本文が決まって、その理解を助けるために図版や表・地図など定められる。コラムもそうである。それゆえ、扶桑社版の後継教科書は明ら…
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平成21年8月25日東京地裁判決から分かること――単元82中75に「つくる会」側の著作権が認められた

  平成20年6月16日、『新しい歴史教科書』の「つくる会」側著作者4名は、東京地裁民事部に提訴し、扶桑社に対して『新しい歴史教科書』の出版等を平成22年3月1日以降しないように求めた(平成20年(ワ)第16289号・書籍出版等差止事件)。だが、翌21年8月25日、東京地裁判決が出され、「つくる会」側の請求は認められなかった。 …
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育鵬社による著作権侵害の検証、その3補記―――東書からもコピーしていた育鵬社

   前々回の記事「育鵬社による著作権侵害の検証、その3」では、織田信長と豊臣秀吉による全国統一をめぐる記述について、扶桑社版(藤岡信勝代表執筆)と育鵬社版(伊藤隆他)とを比較検討した。その際、育鵬社版の最後の段落だけが扶桑社版と対応していないと指摘した。なぜ、ここだけ対応していないのか不審に思い、ひょっとしたら東書平成18~23年度版…
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育鵬社による著作権侵害の検証、その4―――育鵬社は社会全体に対して謝罪せよ

   今回で四回目となるが(実質5回目)、朝鮮出兵、産業・交通の発達、田沼時代、フェートン号事件・モリソン号事件の四件について、扶桑社版(藤岡信勝代表執筆)と育鵬社(伊藤隆他)との比較検証をしておこう。    育鵬社が扶桑社版をリライトするときに取った方法で今回とくに気になったのは、カタカナを平仮名にしたり、漢字を平仮名にしたり、…
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育鵬社による著作権侵害の検証、その3―――信長、秀吉の全国統一

 育鵬社による丸ごと盗作問題の検証を続けたい。今回は、信長、秀吉の全国統一に関する扶桑社版(藤岡信勝代表執筆)と育鵬社版(伊藤隆他)の記述を比較検証したい。   今回は、扶桑社版の単元「29 織田信長と豊臣秀吉」とそれに対応する育鵬社版の単元「26 織田信長と豊臣秀吉の全国統一」とを丸ごとすべて掲げる。育鵬社の最後の段落部…
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育鵬社による著作権侵害の検証、その2―――鎌倉幕府、鉄砲伝来、キリスト教布教、南蛮貿易

  育鵬社による丸ごと盗作問題の検証を続けたい。その2とあるが、実質、その3である。   前に2度ほど述べたが、育鵬社歴史教科書は、扶桑社歴史教科書を土台とし、これをリライトする形でつくられたものである。ただ、大コラムのほとんどは、今回新たに作られたもので、著作権の問題は生じないようである。また、文化史の単元についても、…
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育鵬社は偽装教科書―――「保守」言論界の終焉

  育鵬社による丸ごと盗作は深刻な問題である     もう一度以下の教科書記述を掲げる。比較していただきたい。 ○扶桑社(藤岡信勝代表執筆)  単元15「平安京と摂関政治」の「摂関政治」の小見出し下、 「藤原氏は、たくみに他の貴族を退け、一族の娘を天皇の后とし、その皇子を天皇に立てて天皇の外戚になり、勢力をのばした。藤原氏…
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育鵬社による著作権侵害の検証、その1―――――摂関政治、院政、将門・純友の乱

  一月ほど他にやるべきことが多くて、ブログを更新できなかった。だが、育鵬社による著作権侵害問題は頭から離れなかった。今後、この問題について検証し、「つくる会」は、いやそれ以前に、育鵬社及び育鵬社歴史教科書の著作者はどうすべきか、考えていきたい。   歴史上最大の著作権侵害問題ではないか    採択戦が終わって考えてみ…
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「つくる会」側の著作権を侵害した!?育鵬社歴史教科書

    採択戦が終わったので、育鵬社歴史教科書(伊藤隆、八木秀次、岡崎久彦他執筆)は、扶桑社歴史教科書(代表執筆者藤岡信勝、西尾幹二、高森明勅他執筆)とどういう関係に立つのか、明らかにしておきたい。     前回の記事で出てきた「正統保守の敵『つくる会』一部首脳を追撃します」というブログだけではないが、教科書改善の会側は、平成22…
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「つくる会」を背後から刺した「教科書改善の会」

   「つくる会」-自由社の教科書採択戦は惨敗した。その第一の理由は、教科書編集のチェック体制の不十分さである。その不十分さゆえに、平成22年度版歴史教科書を作成するにあたって、自由社の元編集者が東書平成14年度版から年表を盗用していた事実に気付かなかった。また、そのお粗末さゆえに、24年度版教科書(今回)の作成にあたって、22年度版の…
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育鵬社公民教科書はなぜ低レベルのものになったのか

       今回、育鵬社教科書は、歴史も公民も大きく採択率を伸ばした。このことは、育鵬社教科書を保守派の、あるいは保守独立派の教科書と評価するならば、めでたいことである。  確かに、これまで述べてきたように、歴史教科書については、深刻な問題もはらんでいるとはいえ、一応保守独立派の教科書として評価することができる。が、公民教科書…
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1937年「南京事件」をめぐる教科書改善の会の立場の変遷

本年7月12日の教科書討論会で、1937年「南京事件」に関して、教科書改善の会(育鵬社)を代表して出席した石井氏が、「南京事件」は確かに存在したと述べた。この発言に驚いたので、改善の会は平成19(2007)年にどういう立場をとっていたか、調べ直してみた。すると、4年前には、「南京事件」を否定も肯定もしない方針で教科書作成を行うと…
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平成24歴史教科書資料Ⅵ(8)江戸の文化、ジャポニスム

             Ⅵ、その他              (8)江戸の文化、ジャポニスム ○分析項目   ①浮世絵の影響   ②近代への影響 ○東京書籍…… ①浮世絵の影響……第4章3節「5 新しい学問と化政文化」下、「化政文化」の小見出し下、「浮世絵の技術も進み、……これらの作品は、ヨーロッパの絵画にも大…
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平成24歴史教科書資料Ⅵ(7)百姓一揆

              Ⅵ、その他                                        (7)百姓一揆 *Ⅱ、共産主義的価値観のところに入れることもできる。 ○分析項目 ①農民の豊かさ ②百姓一揆の位置づけ。さらに特に傘連判状 ③支配者側を悪く書くか ④扱いの大きさの面……大きく扱いすぎて…
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平成24歴史教科書資料Ⅵ(6)明治政府とアイヌ

                     Ⅵ、その他                (6)明治政府とアイヌ ○分析項目 ①領土確定の意義……樺太・千島交換条約に即して ……理論的には、南の領土確定にもあてはまる。 国際法体制下の領土の在り方、領土確定の基準、国民国家と領土 ②北海道開拓……アイヌ関係について日本…
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平成24歴史教科書資料(5)アイヌ

             Ⅵ、その他              (5)アイヌ ○分析項目 ①アイヌとは何か……縄文とのつながり ②和人とアイヌの関係 ③松前藩とアイヌ ④シャクシャインの書き方 ⑤備考……先住民族 ○東京書籍 ①②第3章第2節、単元3下、「アイヌ民族の交易」の小見出し下  「蝦夷地(北…
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平成24歴史教科書資料Ⅵ(4)琉球王国

               Ⅵ、その他                (4)琉球王国    ○分析項目   ①王国形成……縄文とのつながり   ②薩摩と琉球   ③備考、文化の書き方…… ○東京書籍 ①第3章第2節、単元3下、「琉球王国の成立」の小見出し下  「琉球(沖縄県)では、12、13世紀を通じて、…
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平成24歴史教科書資料Ⅵ(3)中世の村の自治、一揆の意味

               Ⅵ、その他              (3)中世の村の自治、一揆の意味           ○分析項目   ①村の自治……1、合議の点が書かれているか          2、武装の点が書かれているか   ②一揆の意味が書かれているか ○東京書籍…… ①第3章、第2節、「4 …
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平成24歴史教科書Ⅵ(2)蝦夷

              Ⅵ、その他              (2)蝦夷 ○分析項目  ①蝦夷とは何か……生業や、縄文時代との関連記すか……最も重要な点  ②阿弖流為の書き方……助命嘆願云々と出てくるか  ③備考……強制移住など ○東京書籍①②単元「6 平安京と東アジアの変化」下、「平安京」の小見出し下、…
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平成24歴史教科書Ⅵ(1)縄文時代

             Ⅵ、その他         5つの問題領域以外の重要な事柄について、7社の比較資料を掲げていこう。              (1)縄文時代     ○分析項目     ①縄文土器の古さについて適切に紹介しているか ②現代日本文明につながるものとして紹介しているか 備考③その他……貧…
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歴史教科書は自由社か育鵬社を---歴史教科書を比較して

  50回にわたって、7社の歴史教科書の比較をしてきた。まだ数回分比較は残っているが、ここで全体的な総合評価と各社別の総合評価をきわめて簡単に箇条書きで記しておきたい。      一、全体的な総合評価   ①全体的に、総じて自由社・育鵬社vs東京書籍等5社の対立構造がある。    ②日本書籍新社などの撤退という要素を…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ(8)「日本国憲法」の原則

         Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制           (8)「日本国憲法」の原則    「日本国憲法」の原則は、本来、国民主権、基本的人権尊重主義、平和主義の三原則からなるものではない。「日本国憲法」の前文及び条文から言えば、間接民主主義や権力分立、象徴天皇あるいは立憲君主制が除かれてしまっているのはおかし…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ (7)大日本帝国憲法下の政党内閣・「憲政の常道」

         Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制           (7)大日本帝国憲法下の政党内閣・「憲政の常道」    大日本帝国憲法下の政党内閣制であるためであろうか、歴史教科書は余りにも原敬内閣の成立や憲政の常道を簡略に扱いすぎている。これらは、明らかに歴史の中心部分である。中心部分をきちんと扱わずに、むしろ明ら…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ(6)大日本帝国憲法

Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制 (6)大日本帝国憲法   大日本帝国憲法に関する歴史教科書の記述を見ると、「日本国憲法」成立過程の記述を見た時と同じくらい情けない気分にさせられる。それは、五社だけではなく、育鵬社はもちろん、自由社の記述をみてもそうである…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ(5)自由民権運動

      Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制        (5)自由民権運動   歴史学者はかなり変わってしまったが、歴史教科書は、相変わらず、政府と民権運動を対立的に捉え、民権運動に迫られて仕方なく憲法と議会を作ったという筋で記している。それゆえ、政府と民権運動が共に同質の憲法草案、すなわち立憲君主制の草案を考えていたと…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ(4)明治維新

      Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制         (4)明治維新   長らく、歴史教科書は、明治維新については否定的に評価してきた。特に昭和53年度から平成にかけて、著しく低い評価を行ってきた。天皇権威が嫌いなためか、五箇条の御誓文と五榜の掲示を同等に扱ったり、四民平等のことを「新しい身分制」と書いたり、地租改正…
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平成24~27年度中学校歴史教科書比較資料Ⅴ(3)信長、秀吉、家康と天皇

           Ⅴ、天皇権威の隠蔽―――国内体制              (3)信長、秀吉、家康と天皇    歴史教科書は、信長・秀吉・家康の全国統一過程の記述において天皇の権威を適切に紹介しているだろうか。以下、7社の記述を紹介しておこう。 ○分析項目   ①信長   ②秀吉   ③江戸幕府との関係 …
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