テーマ:育鵬社丸ごと盗作問題

{再掲}私有財産制と著作権の存在意義の確認--加藤雅信『「所有権」の誕生』を読んで

  前2回の記事を書いて、私有財産制の重要性、著作権保護の重要性について改めて想いをめぐらした。そこで、前回記事で紹介した加藤雅信『「所有権」の誕生』を紹介した〔私有財産制と著作権の存在意義の確認--加藤雅信『「所有権」の誕生』を読んで〕(2014年6月20日記す)を再掲することとする。     {再掲}私有財産制と著作権の存在…
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日本の保守は2016年ではなく2011年に終わっていた―育鵬社歴史教科書盗作問題と日本国紀コピペ問題

日本国紀コピペ問題を知る  1月31日、上京した。疲れのため、1日と2日は横になって過ごし、休養にあてた。  疲れだけではなく、31日の朝以来、元気が出ない。31日の朝、東京行の前にパソコンを開き、私のところに届いているツイッターを見た。びっくりした。『日本国紀』にコピペ問題、又は盗作乃至著作権侵害問題が持ち上がっていることを初…
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著作権を侵害され裁判を起こそうとしている人たちへの助言――『歴史教科書と著作権』を著して

   いよいよ本日、『歴史教科書と著作権――育鵬社歴史教科書事件判決を批判する』(歴史教科書と著作権研究会発行、三恵社発売)が発売される。この本は、平成25(2013)年4月から27年9月まで行われた育鵬社歴史教科書事件裁判の一審と二審の過程を追いかけ、二つの判決に対する批判を試みた書物である。  反省すべき点が多々存在する …
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『歴史教科書と著作権--育鵬社歴史教科書事件判決を批判する』あとがき

  前回には、『歴史教科書と著作権--育鵬社歴史教科書事件判決を批判する』の「はじめに」を掲載した。今回は、やはり宣伝を兼ねて、「あとがき」を掲載することにする。なお、掲載にあたって、強調したい部分を拡大し赤字で示した。     あとがき   育鵬社が「つくる会」の歴史教科書を盗作している事実に気付いてから、5年の歳月が…
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 『歴史教科書と著作権――育鵬社歴史教科書事件判決を批判する』(三恵社)の出版

 『歴史教科書と著作権――育鵬社歴史教科書事件判決を批判する』(三恵社)の出版  今から五年前、育鵬社の歴史教科書が、平成二十三年の中学校歴史教科書採択戦に登場しました。この教科書は、十七年出版の『新しい歴史教科書』の内容と文章を下敷きにして作られたものでしたが、中にはデッドコピーの箇所も多数存在しました。そこで、十七年…
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育鵬社盗作問題二審判決の不当性を論ずる――事後法の精神、盗作実行者の証人尋問却下など

 前回、「つくる会」の判決批判の声明を掲載した。声明は、「歴史教科書に著作権が認められるためには、一般の簡潔な歴史書と同様の創作性が必要だ」とする不当性をもっぱら取り上げて批判した。しかし、二審判決の不当性は、これだけに止まらない。今回は、上記の不当性をより具体的に見ていくとともに、声明が取り上げていない判決の不当性を挙げていこう。 …
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歴史教科書の著作権を否定し、「コピペ教科書」に道を開く不当判決を批判する--「つくる会」声明転載

  既報のように、平成27年9月10日、知財高裁(東京高裁)は、育鵬社盗作問題に関する「つくる会」側の控訴を棄却した。9月30日、「つくる会」は、この不当判決を批判し、この判決に対して言論戦で闘っていくことを表明した。以下に、簡単な説明を加えたうえで、声明を転載する。 歴史教科書の著作権否定の原理を築いたトンデモ判決  …
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藤岡信勝氏陳述書――裁判官よ、教科書執筆の現実を学んでくれ

  今回は、藤岡信勝氏の陳述書を掲載する。前回には、私自身の陳述書を掲載した。掲載のため私自身の陳述書を読み直していくうちに、二審判決によって、私自身が教科書執筆に際して味わった苦労を全否定されたような悔しい感じが沸きあがってきた。当の『新しい歴史教科書』平成17年版を執筆したわけではない私でさえもこんな気持ちを抱いてしまうのだから、○…
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教科書執筆とはどういうものか--小山常実陳述書 付、育鵬社盗作実行者○○氏の陳述書

自由社と育鵬社の教科書執筆方法の違い     9月10日の判決を受けて、二審の過程を振り返っている。前回の記事では、盗作実行者の○○氏の証人尋問問題を取り上げ、証人申請を行った書面を掲載した。次には、原告である藤岡信勝氏の陳述書と私自身の陳述書を掲載することにする。藤岡陳述書は、訴訟に至る経過と一審判決批判に加えて、自己の教科書執…
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盗作実行者の証人尋問を要求した書面(平成27年4月14日)

  前々回、前回と、盗作実行者○○氏に対する証人申請についてふれた。今回は、原告・控訴人側が要求した○○氏に対する証人申請要求の文書、すなわち準備書面(1)を掲げることにする。以後、適宜、必要な二審資料を掲載していくこととする。二審判決というものが、いかに非論理的で恥ずかしい判決か、あからさまにしていくつもりである。   この準備…
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育鵬社盗作問題二審判決の趣旨--国民の皆さん、コピペで教科書をつくっても合法ですよ  転載歓迎

  昨日、育鵬社盗作問題に関する知財高裁の判決を聞くために、上京した。ほんの20秒で、「控訴を棄却する」との判決言い渡しがあり、二審も敗訴した(清水節裁判長)。一審で負けたこともあり、勝ち四分負け六分と思っていたが、さすがにがっくりきた。東京からの帰りの新幹線も疲れているのにほとんど眠れなかった。判決文を詳細に検討する元気もなく、さりと…
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「五輪エンブレム、大会組織委員会が撤回」のニュースを聞いて--育鵬社が盗用した動かしがたい証拠

  育鵬社盗作問題が不問に付されているのは理不尽である   この一月以上、70年談話とともに五輪エンブレムの盗作問題が話題になってきた。佐野研二郎氏の制作に関わる五輪エンブレムが、ベルギーのリェージュ劇場のロゴマークなど、幾つかのものと類似していることが指摘され、盗作ではないかと問題にされてきた。いろいろ批判されたため、昨…
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具体的文章表現を変えてきた育鵬社歴史教科書――盗作を自ら認めた?!――

 時間の隙間ができたので、本当は5月ぐらいに掲載すべきであったが暇がなく延び延びになってきた、育鵬社歴史教科書盗作問題に関する記事を記すことにする。  本年5月、育鵬社は、平成28~31年度用の『新しい日本の歴史』を発行した。これを現行版教科書と比較してみると、事実上、育鵬社が自ら著作権侵害を認めた箇所が多数あることがわかった。 …
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 「つくる会」は歴史教科書の著作権を守るため闘う―――コピペ教科書を合法とする東京地裁判決―――

今回は、『史』平成27年3月号掲載の以下の論稿を掲載する。  下記論稿で記したように、東京地裁判決の論理が二審等でも認められていけば、今後は、単元本文などは、他社から気に入ったところを抜粋して新教科書を作ればよいことになる。盗作しても著作権侵害ではないのだから、どんどんやればいいという風潮が生まれよう。もはや、教科書検定制度は成…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(6)冷戦開始と朝鮮戦争・独立回復

 「育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方」のシリーズの最後に、「43 冷戦開始」と「44 朝鮮戦争・独立回復」のケースを見ておこう。この二つは、扶桑社版では単元79【占領政策の転換と独立の回復】の全体に当たる部分であり、育鵬社版では単元78【朝鮮戦争と日本の独立回復】の全体に当たる部分である。要するに、育鵬社は、扶桑社版の一単元全体を…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(5)支那事変・「南京事件」

 前記事では、とんでもない文章の中抜き例を紹介したが、「ベトナム戦争」の箇所とともに、最も文章の削除が多いのが、標題に示した「35 支那事変・「南京事件」」のケースである。平成8年版でこそ文章削除の例は見られないが、13年版では7社中帝国出版、大阪書籍、日本文教出版、清水書院の4社、17年版では4社中帝国書院、教育出版、大阪書籍の3社…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(4)日本の参戦と21か条要求

 全く別々の単元から文章を寄せ集めてきた育鵬社  これまで、乙45号証という出鱈目証拠を作成する方法について紹介してきた。原告書籍・被告書籍に関する勝手な文章の削除又は付加、平成17年版の日本書籍新社等3社の削除、全教科書記述における小見出しの削除、削除してはいけない文章の削除、都合の良い時だけのキャプションの付加といったもの…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(3)縄文時代のケース  転載自由

 前記事で扱った「47 湾岸戦争」のケースでは、本来入れてはいけない写真キャプションが入れられていた例を取り上げた。「1 縄文時代」のケースでも同様の例があるので、今回はそれを取り上げたい。ただし、今回の例では、一審判決は、写真キャプションの記述を根拠にして、扶桑社版の縄文時代に関する記述の創作性を否定しているから、より深刻なケースであ…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(2)「47湾岸戦争」のケース

 前回記事では、「45 ベトナム戦争」のケースを取り上げ、大幅削除の例を紹介した。大幅削除の例は他にもあるけれども、今回は、逆のケース、即ち入れてはいけないものを盛ったケースを紹介しよう。その例としては、「47 湾岸戦争」のケースがある。  「47 湾岸戦争」のケースでは、被告側は、扶桑社版2つと育鵬社を除く延べ22社分のうち8…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号の作り方(1)ベトナム戦争のケース--米軍悪者論を隠せ

前回記事では、被告側の最大の勝因ともなった乙45号証の総体的な問題点を記した。今回は、この出鱈目証拠がどのように作られているか、幾つかのケースを紹介しておこう。今回は、項目(47)「ベトナム戦争」のケースを紹介する。  ベトナム戦争のケースでは、乙45号の第一の立証趣旨「各教科書とも、本文部分については、概ね同様の歴史的…
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育鵬社の出鱈目証拠乙45号総論――都合の悪い教科書記述をカットして作った

 前の記事で記したように、被告側の最大の勝因は、裁判が始まってから一年以上経過して出された乙45号証という膨大な証拠の存在であった。だが、この証拠は、乙3~20号をはるかに超える出鱈目なものだった。  乙45号証とは、47箇所の盗作箇所について平成8年版、13年版、17年版、23年版の4年度の中学校歴史教科書がどのように記述してい…
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育鵬社側の出鱈目証拠、乙3号から20号

3か月間ブログ更新する暇はなかったが、育鵬社盗作問題に就いて記事を認めることにする。3か月前に、育鵬社がどのような教科書の作り方をしたか紹介した。八木氏や伊藤氏など有名人は一人も執筆せず、中学校教員が他社教科書(その中心は藤岡氏が著作権をもつ扶桑社版教科書)を参考にしながら執筆していったことを紹介した。  今回は、一審で育…
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被告の主張--○○氏が執筆し、伊藤・八木氏ら執筆者はチェックしただけ

 前回の記事では、現実には自分が執筆したと主張する○○氏の陳述書を紹介し、検討した。今回は、被告である育鵬社等3者の主張を紹介し、検討していく。  平成25年12月12日付被告準備書面   さて、育鵬社等4者は、平成25年12月12日付の準備書面2で、育鵬社歴史教科書の作成方法について弁明を行い、扶桑社版の本文を流用してはい…
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育鵬社歴史教科書執筆者の陳述--他社の教科書記述を参考に文章を紡いだ 

  4 回前の記事で、2014/12/20 12:48「育鵬社歴史教科書は有名人は誰も執筆していない」を掲載した。この記事の中で、被告側主張によれば、育鵬社歴史教科書を実際に執筆したのは、伊藤隆氏や八木秀次氏などではなく、中学校教員の○○氏であると記した。今回は、○○氏の一審における陳述書を掲載したい。掲載に当たっては、○○氏の名前や生…
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「本訴訟に至る経過」転載--教科書の乗っ取りにとりあえず成功した育鵬社と八木氏 転載歓迎

   今回は、声明文とともに発表された「本訴訟に至る経過」を掲げることにする。今回も小見出ししを私なりに付している。邪魔な方は、小見出しを無視して読まれたい。   まず、(3)に注目されたい。八木氏や育鵬社らは、年表問題の際、自由社に教科書から撤退しろとまで言っておながら、コラムは違うが単元本文には著作権はないと主張した。、単元本…
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対育鵬社著作権訴訟・東京地裁不当判決についての声明--教科書制度と著作権制度の破壊をもたらす

  12月19日、原告藤岡信勝氏と「つくる会」は連名で、「対育鵬社著作権訴訟・東京地裁不当判決についての声明」を発表し、「本訴訟に至る経過」という文書を資料として添付した。今回はまず声明文を転載し、次回には「本訴訟に至る経過」も転載することにする。声明文に付した小見出しは私が付したものである。      育鵬社の考え方は、コラム…
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育鵬社歴史教科書は有名人は誰も執筆していない   転載歓迎

  昨日は、全く力が出なかった。3年間と4か月、育鵬社歴史教科書盗作事件に7割程度の精力を割いてきたからである。今も元気が出ないが、裁判の過程で分かったことを一つ紹介しておきたい。それは、育鵬社版歴史教科書の単元本文を執筆したのは、伊藤隆氏や八木秀次氏などではないということである。  単元本文を執筆したのは中学校教員の○○氏 …
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不当判決糾弾――歴史教科書はコピペで作っても構わないのか、検定制度は崩壊する、転載歓迎

  歴史教科書の単元本文の著作権を否定した不当判決  今回の一連の政治の流れを見ていて、嫌な感じがしていたが、案の定、平成26年12月19日、東京地裁は、不当判決を下した。昨年4月15日、『改訂版 新しい歴史教科書』(扶桑社版、平成16年度検定、18~23年度使用)の代表執筆者である藤岡信勝氏は、伊藤隆・八木秀次他『新しい日本…
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平成22年7月14日知財高裁判決について――『破天荒力』事件

 仕事をしようにも出来ない状況ゆえ、7月から気になっていた、『破天荒力』事件の平成22年7月14日知財高裁判決について検討しておこう。  この事件は、当時神奈川県知事であった松沢成文氏が著した『破天荒力──箱根に命を吹き込んだ「奇妙人」たち 』(2007年5月、講談社) が、山口由美氏の『箱根富士屋ホテル物語【新装版】』(200…
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江差追分事件最高裁判決の分析―――育鵬社歴史教科書事件理解のために 補記2014年7月23日

 今回は、育鵬社が最も依拠していると思われる平成13年6月28日江差追分事件最高裁判決について分析していこう。    原告書籍と被告ナレーション  まず、三回前の記事で記した事件の経過を振り返っておこう。1990年10月18日、NHKはドキュメンタリー『ほっかいどうスペシャル・遥かなるユーラシアの歌声――江差追分のルーツ…
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