資料・平成18~23年度中学校公民教科書分析(23)―――領土問題

Ⅲ、国際社会編

(23)領土問題

○分析項目
 ①北方領土
 ②竹島
 ③尖閣
 ④分量、見出し


○日本書籍新社
 ①北方領土……固有の領土
 ②竹島……記述なし
 ③尖閣……記述なし
 ④分量、見出し……見出しなし、2行

「第4章 世界平和と人類の共生を求めて」「1.世界平和の実現」の節見出し下、「日本とアメリカ・近隣諸国との関係」の単元見出し下、「今後の近隣諸国との関係」との小見出しの下、
「これからの日本は、安保条約という日米2国間のわく組みだけでなく、アジア・太平洋地域に広く目を向けた、平和的で多角的な協力関係をつくることが求められている。
とりわけ経済改革を急ピッチで進める中国をはじめとしたアジア近隣諸国との関係は大切である。しかし、朝鮮人民民主主義共和国による日本人拉致事件もあり、同国との国交正常化交渉は進んでいない。また、強制連行などで、日本へのアジア諸国のわだかまりも残っている。さらに、ロシアとは日本固有の領土である北方領土の返還問題が残っている」(147頁)。
・「北方領土問題」のタイトルで地図を描き、4島について「日本の固有の領土であり、ロシアに返還をもとめている地域」、歯舞・色丹について「1956年の日ソ共同宣言で、平和条約締結後に日本にひきわたすことが決められた区域」と説明している(147頁)。


○東京書籍
 ①北方領……日本固有の領土
 ②竹島……日本固有の領土
 ③尖閣……日本固有の領土
 ④分量、見出……

「第5章 地球社会とわたしたち」「2 国際社会と世界平和」の節見出し下、「1 主権国家と国際社会」の単元見出し下、「日本の領海と経済水域」と題した地図上の説明で、「竹島と尖閣諸島」のタイトルの下、「島根県隠岐諸島の北西に位置する竹島、沖縄県先島諸島の北方に位置する尖閣諸島は、いずれも日本固有の領土です」(155頁)。
・同じく、「日本の領海と経済水域」と題した地図上の説明で、「北方領土」のタイトルの下、「第二次世界大戦の講和条約で、日本は千島列島を放棄しました。しかし、択捉以南の島々は、千島列島にふくまれない日本固有の領土です。
 ソ連が不法に占拠した歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島の北方4島の返還を、日本は、ソ連を継承したロシア連邦に求めています」(155頁)。

○大阪書籍
 ①北方領土……歴史的に日本の領土
 ②竹島……記述有り
 ③尖閣……記述有り
 ④分量、見出し……「定まらない領土と国境」の小コラム

「第4編 現代の国際社会」「第1章 国際社会と人類の課題」「1節 国家と国際社会」の節見出し下、「国際社会と主権国家」の単元見出し下、「定まらない領土と国境」の小コラム下、
 「周囲は海に囲まれた島国である日本には、国境をめぐる問題があります。北海道根室沖の歯舞諸島・色丹島・国後島・択捉島は、北方領土とよばれ、歴史的に日本の領土でした。しかし、第二次世界大戦後、旧ソ連(ロシア)に占領され、今でも返還交渉が続いています。島根沖の竹島は、韓国もその領有を主張しています。沖縄県西方の尖閣諸島は、、第二次世界大戦後、アメリカの統治下におかれましたが、沖縄返還ともに日本の領土にもどりました。しかし、中国もその領有を主張しています
 国境線は、隣接する国々の大きな関心事であり、実際の利害もからみます。特に、経済水域の設定で、小さな島一つの領有も重要になりました。北方領土、竹島、尖閣諸島周辺も、水産資源や鉱産資源が豊富で、注目されています」(159頁)
・北方領土の写真、沖ノ鳥島の写真(159頁)

○教育出版
 ①北方領土……「日本固有の領土」
 ②竹島……記述なし
 ③尖閣……記述なし
 ④分量、小見出し……北方領土について、大コラムの中の小見出し、9行
 ⑤備考……「交流から共生へ」という教育出版の記述は本当に惚けたもの

「第4章 地球社会とわたしたち」「社会を知る 冷たい戦争の後に残された課題」の大コラム下、「交流から共生へ」の小見出し下、
 「北海道の東にある歯舞諸島・色丹島・国後島・択捉島は北方領土とよばれています。これらの島々は、第二次世界大戦が終わった直後にソ連に占領され、現在はロシア連邦に引きつがれています。日本とロシア連邦との間では、北方領土を日本に返還するための交渉が続けられてきましたが、大きな成果はみられていません。
 その一方で、1991年からビザ(入国査証)がなくても、政府が発行する身分証明書さえあれば、北方領土の関係者は日本の本土と北方領土の間を行き来することができるようになりました。また、北方領土に住むロシアの人々が日本で病気を治療したり、震災がおきた際には日本から支援をしたりするなど、さまざまな交流がおこなわれています。このような交流を生かしながら、北方領土の返還について今後もロシアに対してねばり強く求めていくことが必要です。そこから、両国の人々がともに生きていく道を探っていくことが大切です」(150頁)。
・「北方領土」の地図で、「日本固有の領土であり、ロシア連邦にその返還を要求している地域」(151頁)。
・「心臓病の治療を日本でおこなったロジオーノバちゃん」の写真(151頁)。


○清水書院
 ①北方領土……「固有の領土」
 ②竹島……記述なし
 ③尖閣……記述なし
 ④分量、小見出し……小見出しなし、3、4行

「第1編 私たちの生活と政治」「第3章 平和主義」「1 平和主義と日本の国際的立場」の節見出し下、「世界平和と日本の役割」の単元見出し下、「諸外国との友好」の小見出し下、
 「ソ連とは1956年に国交を回復したが、冷戦中は緊張した関係が続いた。冷戦終結後、ロシアとのあいだで緊張は弱まり、『北方領土問題』を解決し、平和条約を締結するための交渉が行われている」(96頁)。
・「北方領土問題」の地図説明で「1945年8月下旬からソ連が占拠した千島列島を、日本はその後、サンフランシスコ平和条約によって放棄した。しかし、択捉島以南(択捉・国後・色丹・歯舞諸島の北方四島)は放棄した千島列島にふくまれない固有の領土であり、旧ソ連の地位を引き継いだロシアに、返還を求める交渉がなされている」(96頁)。

○帝国書院
 ①北方領土……「明治時代から、日本の領土として国際的に認められてきました」
 ②竹島……記述なし
 ③尖閣……記述なし
 ④分量、小見出し……小コラム
 ⑤沖ノ鳥島問題を取り上げている。

「第4部 地球市民として生きる」「1章 世界平和の実現をめざして」「①国家と国際社会」の単元見出し下、
 「沖ノ鳥島が沈まないようにすることで、日本は領土を守り、国家主権を主張しているのです」(152~153頁)
・「沖ノ鳥島」の写真(152頁)
・「日本にもある領土問題」の小コラム下、
 「北海道の北東に位置する歯舞諸島・色丹島・国後島・択捉島は、明治時代から、日本の領土として国際的に認められてきました。しかし、第二次世界大戦後にソ連が占領してから60年近く、これらの島々はソ連そしてロシア連邦に占領されています。日本は、ロシア連邦との間で、北方領土問題を解決して日ロ平和条約を締結し、両国間の真の安定した友好関係を築こうとしています」(153頁)

○日本文教出版
 ①北方領土……「日本固有の領土」
 ②竹島……記述なし
 ③尖閣……記述なし
 ④分量、見出し……小見出しなし、本文2行

「第7章 かけがえのない地球と人類の共生」「1 国際政治の動向と日本」の節見出し下、「国家と主権」の大見出し下、「主権国家」の小見出し下、
 「日本は、領土に関して、ロシアとのあいだに北方領土問題をかかえており、平和条約はまだ結ばれていない」(147頁)。
・「北方領土問題」のタイトルで地図を置き、以下の説明。
 「第二次世界大戦の講和条約で、日本は千島列島を放棄した。しかし、択捉島以南の島々は、千島列島にふくまれない日本固有の領土であるにもかかわらず、ソ連が不法に占拠したままとなっていた。そのため日本は、ソ連を継承したロシアに、歯舞諸島・色丹島・国後島・択捉島の早期返還を強く求めている」(147頁)。

○扶桑社
 ①北方領土……日本固有の領土
 ②竹島……日本固有の領土
 ③尖閣……日本固有の領土
 ④分量、見出し……小見出しなし、5行
 ⑤備考……北方領土、竹島、尖閣、すべて写真有り

「第4章 世界平和と人類の福祉の増大」「44 主権国家」の大見出し下、「主権国家とは」の小見出し下、
 「わが国も近隣諸国との間で領土問題を抱えている。国後島・択捉島・色丹島・歯舞諸島の北方領土、日本海上の竹島、東シナ海上の尖閣諸島については、それぞれロシア、韓国、中国がその領有を主張し、一部を支配しているが、これらの領土は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土である」 (128頁)。
・「北方領土問題」の語句説明で
 「第二次世界大戦後、わが国と旧ソ連とのあいだで起こった領土問題。北海道の北東にある日本固有の領土、国後島・択捉島・色丹島・歯舞諸島を占領した旧ソ連(現在はロシア)に対し、わが国は返還を求めているが、ロシアは自国の領土だと応じず、難しい問題となっている」(128頁)。
・「国後島(北方領土)を望む」の写真(129頁)
・「わが国周辺の問題」というグラビアで、北方領土、尖閣、竹島の写真。
竹島の写真説明で「韓国が不法占拠している竹島」。



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