不正検定問題検討25――日中戦争長期化の原因

 今回24回目は、再び『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所361番を取り上げる。361番も、『月刊 HANADA』12月号掲載の前掲藤岡論文が取り上げている。    『新しい歴史教科書』は、第5章の章末の《時代の特徴を考えるページ 近代後半(大正昭和前半)とはどんな時代だったのか》で、右上囲み【課題②について書いたさ…
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不正検定問題検討24――「武士」

 今回24回目は、欠陥箇所134番の件である。今回は再び『教科書抹殺』が取り上げた100件以外の件となる。134番については、『月刊 HANADA』12月号掲載の前掲藤岡論文が取り上げている。  「武士」ではなく「武官」と記せ    『新しい歴史教科書』は、単元19【武士の台頭と院政】に春日権現験記絵の写真を掲載し、そのキャプ…
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不正検定問題検討23――フェートン号事件

 今回23回目は、欠陥箇所244番の件である。今回も、『教科書抹殺』が取り上げた100件から取り上げている。244番は、240番、241番と同じく、単元49【欧米諸国の日本接近】(156~157頁)の記述に付けられた指摘である。   さて、『新しい歴史教科書』は、この単元で次のように記していた。   1808(文化5)年、イ…
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不正検定問題検討22――三成に呼びかけられた輝元は実際に戦ったように誤解しないのか

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所194番を取り上げる。『新しい歴史教科書』は、単元33【戦国大名】で「⓶300年以上命脈を保った毛利氏」という囲み記事で、次のように記していた。 輝元の時代には豊臣秀吉政権の重臣となり、関ヶ原の戦いでは西軍の大将格として徳川家康に敗北しました。 108頁 …
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不正検定問題検討21――海軍軍縮の比率

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所309番を取り上げる。  『新しい歴史教科書』は、単元74【世界恐慌とその影響】で、囲み記事「⑧軍縮の時代」を置き、次のように記していた。 米英日の補助艦の比率が10:10:7に定められ     225頁 これに対して「不正確である。(…
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不正検定問題検討20――清国分割と「日本の勢力圏」

 今回は、『教科書抹殺』が取り上げた100件の中から、欠陥箇所274番を取り上げる。 『新しい歴史教科書』は、単元62【日清戦争と三国干渉】で「⑤列強による清国分割(1899年当時)」という地図を置き、「朝鮮、台湾と、台湾に近い福建省が日本の勢力圏でした。」というキャプションを書いていた。そして、地図上では、キャプションどお…
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不正検定問題検討19――レザノフ来航

今回19回目は、欠陥箇所241番の件である。今回も、『教科書抹殺』が取り上げた100件について検討することとする。241番は、240番と同じく、単元49【欧米諸国の日本接近】(156~157頁)の以下の記述に付けられた指摘である。 1804(文化元)年にはレザノフが派遣されて幕府に通商を求めました。幕府が鎖国を理…
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不正検定問題検討18――〈欧米諸国の日本接近〉は近世か近代か

 今回18回目は、欠陥箇所240番の件である。今回からまた、『教科書抹殺』が取り上げた100件について検討することとする。  〈欧米諸国の接近〉は近代ではなく近世に置け  『新しい歴史教科書』は、「第4章 近代日本の建設」で、第1節に「欧米の革命と日本への接近」を置き、第2節に「明治維新と近代国家の成立」を置き、第2節の…
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不正検定問題検討17――東京オリンピック参加国数

 今回17回目は、欠陥箇所374番の件である。これも、『教科書抹殺』が取り上げた100件以外のケースである。  『新しい歴史教科書』は、〈もっと知りたい 水泳ニッポンと1964年の東京五輪〉という1頁コラムで、次のように記していた。 オリンピックには93か国5588人が参加 しました。 269頁 …
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不正検定問題検討16――日中国交正常化の記述……全ての他社と同じことを書き欠陥箇所とされたケース

 今回16回目は、欠陥箇所376番の件である。100件以外どころか、自由社側が反論しなかったケースである。ひょっとすると、最も不公正な検定だったかもしれない件である。  さて、欠陥箇所376番を見ると、指摘箇所の欄には「270頁」と記され、指摘事項の欄には〈小見出し「米の政策転換と日中国交回 復」(286ページ⑫及び288ページ下…
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不正検定問題検討15――マゼランの出航地

 今回15回目は、欠陥箇所189番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元31【ヨーロッパ人の世界進出】で、「④地球を二分しようとしたポルトガ ルとスペイン」という図を置き、マゼランの出航地をリスボンとしていた(105頁)。  また、同じ頁で、「⑤ヨーロッパ人による新航路の開拓」という表を置き、 「1522 マゼラン(ス)」と記し…
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不正検定問題検討14――元寇防塁

 今回14回目は、欠陥箇所156番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元23【元寇】で、元寇時に防衛のために積まれた石塁の写真を掲げた。タイトル及びキャプションは次のとおりである。  元寇防塁 福岡県博多湾に築かれた石塁の跡(福岡市提供)    これに対して、「生徒が誤解するおそれのある表現である。(防塁が復元されたものであ…
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不正検定問題検討13――帝国憲法55条輔弼

 今回13回目は、欠陥箇所272番の件である。『新しい歴史教科書』は、単元61【大日本帝国憲法と立憲国家】の小コラム〈大日本帝国憲法の主な条文〉で、第55条 ①項の「国務各大臣は天皇を補弼しその責に任ず」を引用していた(185頁)。  これに対して、「生徒にとって理解し難い表現である。(「補弼」は184ページ7行目の「輔弼」との関…
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不正検定問題検討12――仏教伝来の時期

 長らく休んだが、『新しい歴史教科書』に対する不正検定についての具体的検討を再開する。2日ほどで出来るだけの検討を行いたいと考える。  12回目からは、『教科書抹殺』(飛鳥新社、2020年5月)で取り上げていない件についても手を伸ばしていきたい。やはりダブルスタンダードと思われるものに絞って検討していきたい。12回目は欠陥箇所92…
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『西洋の自死』を読み学んだこと――移民、ヘイト法、人種差別主義と反人種差別主義、自虐史観、国家の否定などについて

 前回記事では、ダグラス・マレー『西洋の自死』を読み、特に気になったことを長々とまとめてみた。今回は、私の問題意識に沿って、本書を読み学んだことを確認していきたい。 一、大量移民受け入れは悲惨な結果を招く  移民犯罪の大幅増加 何よりも改めて確認したことは、ある程度知っていたことだが、大量移民の受け入れは悲…
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ダグラス・マレー『西洋の自死』をお勧めする――自虐史観で自殺していく西欧

 日本の「自死」を予言する書  先月、ダグラス・マレー『西洋の自死――移民・アイデンティティ・イスラム』(東洋経済新報社、原著ハードカバー版は2017年5月、ペーパーバック版は2018年1月、訳書は2018年12月)を読んだ。中野剛志氏が冒頭の「【解説】日本の「自死」を予言する書」で解説を書いているが、次のように記している。 …
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つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明--「つくる会」ファックス通信より

「つくる会」が、勝岡寛次論文に対する批判を、「つくる会」ファックス通信で表明した。本ブログの前の記事と併せてご一読願いたい。特に傍線を引いた赤字部分に注目されたい。 つくる会<文科省の「不正検定」を擁護する勝岡寛次氏の論文について>見解を表明  新しい歴史教科書をつくる会は、10月9日、歴史認識問題研究会事務局長の勝岡…
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文科省擁護に失敗した勝岡寛次氏の論文

勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」を読んだ  10月に入って、勝岡寛次「自由社教科書不合格問題と欠陥箇所の『二重申請』問題」(歴史認識問題研究会機関誌『歴史認識問題研究』第7号、令和2年9月18日発行)を読んだ。この論文は、『新しい歴史教科書』の検定不合格問題を取り上げ、検定不合格は自由社の杜撰…
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