藤岡信勝【KAWASAKIしんゆり映画祭訪問記 5日午前零時過ぎ発信】 2019年11月5日
先ほど、新百合ヶ丘から帰宅しました。「しんゆり映画祭」の最終日、わざわざ時間を延長して7:55から10:00まで、問題の映画「主戦場」を上映した。ところが、170座席の何倍もの入場者を予想し、午前11時から抽選券を配ってくじ引き制度にしたものの、観客はたったの90人。場内はがらがらだったはずだ。
*注記 この部分、今朝の朝日の記事では、会場は88席で、応募者は250人だったと書いている。上映決定を告知するホームページには170席とあったと記憶するが、何らかの事情で小さな会場に変更したのかもしれない。事情を聞こうにも、電話がほとんどつながらない。(5日8:30)
ここに出かけた目的は、①民事訴訟を提訴している5人中、アメリカ・テキサス州のトニー・マラーノさんを除く4人(ケント・ギルバート、藤木俊一、山本優美子、藤岡信勝)の意見を集約した抗議文(下に全文を紹介)を、映画祭の中山周治代表に手渡すこと、②デザキが舞台挨拶をするというので、映画の「出演者」である藤岡にも挨拶をさせるよう申し入れること、の2点であった。
午後7時25分ころ、会場に着き、入口で映画祭のパンフレットをもらって、先日電話で話をし、公開質問状がメールの添付で届いていることを確認していただいた事務局のY氏をさがしてもらった。初対面のY氏があらわれたので、名刺を渡し、中山周治代表にご挨拶をしたいと申し入れた。Y氏は、「代表は準備であちこち動き回っていているので、時間がとれるかどうか分からないが、聞いてみます」と言って立ち去った。
ところが、穏やかに話をしているだけなのに、目を血走らせた初老の男がやって来て、「何のために来た?」とのたまう。同道したTさんが小さなビデオを回しているのが気に入らなかったらしい。閉鎖的な集団だ。これが「市民の手づくり映画祭」の実態なのか。寂しい限りだ。
ドアの外に出ろというので、外に出たら、ビデオやカメラを構えた新聞社やテレビ局の記者、フリーランスの記者たちが十数人、たちまち私の回りに群がってきた。階段のところではあぶないので、下の地面に立って、どんどん飛んでくる質問に答えた。ぶら下がり取材である。質問は、ありきたりの質問と、嫌がらせの質問に分けられる。朝日の北野記者が、猛烈な勢いでメモをとっていた。嫌がらせの低俗な質問を繰り返していたのは、神奈川新聞の石橋という名前の記者だ。
私はどんな質問にも丁寧に、静かに答えたが、石橋に対してだけは一切の質問を無視した。基本的な人間としてのマナーを身につけていない男だからだ。10月31日に川崎市の記者クラブで行った会見の時も、石橋は「提訴は『嫌がらせ』だという人がいるが、どうなのか」と質問してきた。「誰が言っているのか」と聞いたが答えない。どこの世界に、「いやがらせ」のために金と時間と労力を使って裁判をする馬鹿がいるのか。「石橋さん、あんたは『遊び』で新聞記者をやっているという人がいるがどうなのか--と聞いたらどう答えるのか。それと同じ愚劣な質問だ」と、その時は言い返してやった。
そうこうするうち、事務局のY氏が戻って来た。やはり、忙しくて中山代表は会えない、という。そこで、代表の名刺をもらい、後日アポをとってお目にかかることにした。そして、用意した抗議声明と各種の資料、講演のDVDが入った紙袋を渡し、代表に届けてもらうよう依頼した。
Y氏が去ったあと、フリーの女性ジャーナリストが話を聞きたいというので、階段のところでしばらく相手をした。終わってふと見ると、階段の途中の段に、「弁護士」と書かれた大きな腕章を左腕に付けた男女が立っているのに気がついた。私はてっきり、NPOの顧問弁護士の類いかと思い、名前を聞いておこうと考えて「顧問弁護士さんですか」と質問したら、「違います」という。どうやら、職業が弁護士ということらしい。気がつくと、同じ腕章の人が5人はいた。
私は急に可笑しくなって、「この会は自分の職業を腕章にして参加するのですか?」と少しイヤミををいった。すると苦い顔をしながら、やや照れたようなぎこちない笑みを浮かべた。要するに、「弁護士」の腕章を付けて警備をし、なにかよからぬことをしたら、弁護士先生がちゃんと見張っていて、あとで裁判沙汰になりかねないぞ、と威嚇しているわけだ。何という幼稚な子供だましの発想だろうと、帰り道でも可笑しくてたまらなかった。
こうして、現地にいたのはすでに映写が始まっていた8:05ころまでで、その間、約40分間だった。この時間帯の記?は、全てTさんがビデオに収めてくれたから、どこかのテレビ局がいつもの「切り取り詐欺」の手法で、あたかも私が暴力的な言辞を吐いたかのような印象操作をした時には、映像の証拠で対抗できる。以上、ご報告まで。
●上智大学研究不正事件の全体像 ぜひご覧下さい。
https://rinri.punish-shusenjo.com/
しんゆり映画祭の中山周治代表に事務局員を介して渡した抗議文の全文は次の通りです。
【当方の見解を無視した一方的な決定に厳重に抗議する】
-映画「主戦場」上映について-
NPO法人KAWASAKIしんゆり映画祭
実行委員会代表 中山 周治 殿
川崎市市民文化振興室室長 山崎 浩 殿
市民文化振興課課長 田中 智子 殿
令和元年(2019年)11月4日
ケント・ギルバート 藤岡信勝
藤木俊一 山本優美子
11月2日付け朝日新聞夕刊などが報じたように、川崎市で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」(デザキ監督)の上映が一旦中止になったのち、一転して本日4日上映されることになりました。
私たちはすでに10月31日、川崎市役所内の記者クラブで記者会見を行い、映画「主戦場」によって人権を侵害された被害者の立場から、この映画を上映しないように強く求めました(別紙)。ところが、その後も上映する流れがつくられつつあることを知り、翌日の11月1日午後5時過ぎに、NPO法人KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員会の中山周治代表と川崎市に対し、上映するか否か最終決定する前に「双方の見解を聞く公開討論の場を設けよ」との趣旨の公開質問状を提出しました(別紙)。
しかし、それらの当方の要求を徹底的に無視して、一方的に上映が決定されてしまいました。手続き的に重大な欠陥のあるこの決定は正当性がなく、絶対に承服できません。
一転して上映するにいたる決定的な転機は、10月30日の「しんゆり映画祭で表現の自由を問う」と題する「オープンマイク・イベント」であったことは明らかです。3時間に及ぶこの集会では、中山代表に対する激しい吊し上げが行われました。実行委員会はこの糾弾に屈したといわれてもしかたのないものです。
この集会を提案し、司会まで務めたのは、なんと映画祭に作品を提供している配給会社の社員でした。彼らは利害関係者です。集会には事前に「シナリオ」がつくられており、結論ありきの場が設定されたのです。「主戦場」の配給会社東風の社員とデザキ監督も同席し、それぞれ2回も発言しています。その彼らを訴えているのですから、私たち被害者も出席して発言する権利が当然あります。
公開質問状に書いた通り「制作者側の見解だけを聞いてものごとを判断するのは、自由で民主的な社会のルールに違反」します。実行委員会は中立性を完全に喪失しており、公金を支給されるNPO法人として失格です。私たちは貴NPO法人と川崎市の責任が今後厳しく問われる事態になったことをお伝えいたします。 (以上)
*注記 この部分、今朝の朝日の記事では、会場は88席で、応募者は250人だったと書いている。上映決定を告知するホームページには170席とあったと記憶するが、何らかの事情で小さな会場に変更したのかもしれない。事情を聞こうにも、電話がほとんどつながらない。(5日8:30)
ここに出かけた目的は、①民事訴訟を提訴している5人中、アメリカ・テキサス州のトニー・マラーノさんを除く4人(ケント・ギルバート、藤木俊一、山本優美子、藤岡信勝)の意見を集約した抗議文(下に全文を紹介)を、映画祭の中山周治代表に手渡すこと、②デザキが舞台挨拶をするというので、映画の「出演者」である藤岡にも挨拶をさせるよう申し入れること、の2点であった。
午後7時25分ころ、会場に着き、入口で映画祭のパンフレットをもらって、先日電話で話をし、公開質問状がメールの添付で届いていることを確認していただいた事務局のY氏をさがしてもらった。初対面のY氏があらわれたので、名刺を渡し、中山周治代表にご挨拶をしたいと申し入れた。Y氏は、「代表は準備であちこち動き回っていているので、時間がとれるかどうか分からないが、聞いてみます」と言って立ち去った。
ところが、穏やかに話をしているだけなのに、目を血走らせた初老の男がやって来て、「何のために来た?」とのたまう。同道したTさんが小さなビデオを回しているのが気に入らなかったらしい。閉鎖的な集団だ。これが「市民の手づくり映画祭」の実態なのか。寂しい限りだ。
ドアの外に出ろというので、外に出たら、ビデオやカメラを構えた新聞社やテレビ局の記者、フリーランスの記者たちが十数人、たちまち私の回りに群がってきた。階段のところではあぶないので、下の地面に立って、どんどん飛んでくる質問に答えた。ぶら下がり取材である。質問は、ありきたりの質問と、嫌がらせの質問に分けられる。朝日の北野記者が、猛烈な勢いでメモをとっていた。嫌がらせの低俗な質問を繰り返していたのは、神奈川新聞の石橋という名前の記者だ。
私はどんな質問にも丁寧に、静かに答えたが、石橋に対してだけは一切の質問を無視した。基本的な人間としてのマナーを身につけていない男だからだ。10月31日に川崎市の記者クラブで行った会見の時も、石橋は「提訴は『嫌がらせ』だという人がいるが、どうなのか」と質問してきた。「誰が言っているのか」と聞いたが答えない。どこの世界に、「いやがらせ」のために金と時間と労力を使って裁判をする馬鹿がいるのか。「石橋さん、あんたは『遊び』で新聞記者をやっているという人がいるがどうなのか--と聞いたらどう答えるのか。それと同じ愚劣な質問だ」と、その時は言い返してやった。
そうこうするうち、事務局のY氏が戻って来た。やはり、忙しくて中山代表は会えない、という。そこで、代表の名刺をもらい、後日アポをとってお目にかかることにした。そして、用意した抗議声明と各種の資料、講演のDVDが入った紙袋を渡し、代表に届けてもらうよう依頼した。
Y氏が去ったあと、フリーの女性ジャーナリストが話を聞きたいというので、階段のところでしばらく相手をした。終わってふと見ると、階段の途中の段に、「弁護士」と書かれた大きな腕章を左腕に付けた男女が立っているのに気がついた。私はてっきり、NPOの顧問弁護士の類いかと思い、名前を聞いておこうと考えて「顧問弁護士さんですか」と質問したら、「違います」という。どうやら、職業が弁護士ということらしい。気がつくと、同じ腕章の人が5人はいた。
私は急に可笑しくなって、「この会は自分の職業を腕章にして参加するのですか?」と少しイヤミををいった。すると苦い顔をしながら、やや照れたようなぎこちない笑みを浮かべた。要するに、「弁護士」の腕章を付けて警備をし、なにかよからぬことをしたら、弁護士先生がちゃんと見張っていて、あとで裁判沙汰になりかねないぞ、と威嚇しているわけだ。何という幼稚な子供だましの発想だろうと、帰り道でも可笑しくてたまらなかった。
こうして、現地にいたのはすでに映写が始まっていた8:05ころまでで、その間、約40分間だった。この時間帯の記?は、全てTさんがビデオに収めてくれたから、どこかのテレビ局がいつもの「切り取り詐欺」の手法で、あたかも私が暴力的な言辞を吐いたかのような印象操作をした時には、映像の証拠で対抗できる。以上、ご報告まで。
●上智大学研究不正事件の全体像 ぜひご覧下さい。
https://rinri.punish-shusenjo.com/
しんゆり映画祭の中山周治代表に事務局員を介して渡した抗議文の全文は次の通りです。
【当方の見解を無視した一方的な決定に厳重に抗議する】
-映画「主戦場」上映について-
NPO法人KAWASAKIしんゆり映画祭
実行委員会代表 中山 周治 殿
川崎市市民文化振興室室長 山崎 浩 殿
市民文化振興課課長 田中 智子 殿
令和元年(2019年)11月4日
ケント・ギルバート 藤岡信勝
藤木俊一 山本優美子
11月2日付け朝日新聞夕刊などが報じたように、川崎市で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」(デザキ監督)の上映が一旦中止になったのち、一転して本日4日上映されることになりました。
私たちはすでに10月31日、川崎市役所内の記者クラブで記者会見を行い、映画「主戦場」によって人権を侵害された被害者の立場から、この映画を上映しないように強く求めました(別紙)。ところが、その後も上映する流れがつくられつつあることを知り、翌日の11月1日午後5時過ぎに、NPO法人KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員会の中山周治代表と川崎市に対し、上映するか否か最終決定する前に「双方の見解を聞く公開討論の場を設けよ」との趣旨の公開質問状を提出しました(別紙)。
しかし、それらの当方の要求を徹底的に無視して、一方的に上映が決定されてしまいました。手続き的に重大な欠陥のあるこの決定は正当性がなく、絶対に承服できません。
一転して上映するにいたる決定的な転機は、10月30日の「しんゆり映画祭で表現の自由を問う」と題する「オープンマイク・イベント」であったことは明らかです。3時間に及ぶこの集会では、中山代表に対する激しい吊し上げが行われました。実行委員会はこの糾弾に屈したといわれてもしかたのないものです。
この集会を提案し、司会まで務めたのは、なんと映画祭に作品を提供している配給会社の社員でした。彼らは利害関係者です。集会には事前に「シナリオ」がつくられており、結論ありきの場が設定されたのです。「主戦場」の配給会社東風の社員とデザキ監督も同席し、それぞれ2回も発言しています。その彼らを訴えているのですから、私たち被害者も出席して発言する権利が当然あります。
公開質問状に書いた通り「制作者側の見解だけを聞いてものごとを判断するのは、自由で民主的な社会のルールに違反」します。実行委員会は中立性を完全に喪失しており、公金を支給されるNPO法人として失格です。私たちは貴NPO法人と川崎市の責任が今後厳しく問われる事態になったことをお伝えいたします。 (以上)
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