育鵬社歴史教科書は有名人は誰も執筆していない   転載歓迎

  昨日は、全く力が出なかった。3年間と4か月、育鵬社歴史教科書盗作事件に7割程度の精力を割いてきたからである。今も元気が出ないが、裁判の過程で分かったことを一つ紹介しておきたい。それは、育鵬社版歴史教科書の単元本文を執筆したのは、伊藤隆氏や八木秀次氏などではないということである。

 単元本文を執筆したのは中学校教員の○○氏

 育鵬社や八木氏によれば、単元本文すべてを執筆したのは、中学校教員の○○氏(本名を記しても構わないとも思うが、一応匿名にしておく)であるということだった。原告側は、訴状の中で育鵬社が本文データを持っていたことからそのデータを流用したのではないかと指摘していた。この指摘を否定するために、育鵬社側は、概略、次のように主張した。前に藤岡氏らから著作権訴訟を提起されていたから、一から本文を起稿する方針を立て、中学校教員の○○氏に依頼した。○○氏は、他社の教科書を参考にしながら、一から起稿した。その際、育鵬社は、本文データなどは一切渡していない。

   伊藤氏や八木氏はチェックしただけ

  八木氏も、○○氏が執筆したと陳述している。氏によれば、○○氏が執筆した原稿を育鵬社編集部がチェックし、それを八木氏も含めた「執筆者」とされる有名人が読んで意見を述べたり修正案を提示しただけだという。

  八木氏や育鵬社の主張が事実なら、また新たな問題が発生する。育鵬社版の著作者は、本当は伊藤氏や八木氏その他の有名人ではないのではないかという問題である。育鵬社版は、○○氏というゴーストライターによる著作物ではないかという問題である。つまり、育鵬社等は、伊藤氏や八木氏、渡部昇一氏等の保守言論人が執筆したものですよ、という嘘をついて採択を勝ち取っていったということになるのである。育鵬社版を採択した教育委員会や教育現場に対する裏切り行為以外の何物でもないということになろう。

  もっとも、ある程度編集部が単元本文を執筆するという例は、あるようではある。だが、全て「執筆者」たちが丸投げしていたという話は、余り聞いたことがない。私は、こういう作り方をしていることに、非常に驚かされた。ちなみに、「つくる会」の教科書は、歴史・公民とも、単元本文やコラムは執筆者として名前を連ねている人間が自ら執筆している。 

  育鵬社版教科書というのは、仮に全く盗作行為をせずに作られたものであるとしても、大いに問題のある教科書なのである。

 

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