拙著『公民教科書検定の攻防』の紹介文、VOICE10月号--国家思想の再建のため公民教育の改善を

  『VOICE』の最新号、平成25年10月号に、拙著『公民教科書検定の攻防』(自由社)の紹介文が掲載された。「”話題の本”の著者が語る! 『公民教科書検定の攻防』  文科省の「検閲」ともいえる驚愕の実態がいま明らかに」というタイトルのインタヴュー記事である。

  この記事を読み直して、改めて思った。人は歴史教育が大事だと言う。あるいは、反日的な歴史教育が日本を衰退破滅させていくと言う。この認識そのものは間違っていない。だが、20年前、あいるはひょっとしたら30年ほど前から思い続けてきた。1980年代以降の異常な国家的反日の根底には、国家論の欠如がある。国家論の欠如の根底には、日本と日本人を差別する「日本国憲法」がある。それゆえ、実は、公民教育と憲法教育こそが重要であり、公民教育・憲法教育の改善こそが実は重要なのではないか。

  このような問題意識から、私は、現行版『新しい公民教科書』の第一次案を作成した。そして、『新しい公民教科書』の検定過程に立ち会ったわけだが、その折の経験を記したのが拙著である。

  このインタヴュー記事は、4つの内容からなっており、内容通りの4つの小見出しを付けている。すなわち、「『言葉狩り』と思える検定」、「天皇制への忌避感」、「安倍総理も陥る制定法主義」、「憲法前文こそ見直すべき」という4つである。この記事の出だしと最後を引用しておこう。

  言葉狩りと思える検定 

  教科書は教育の根幹である。その作成の舞台裏をここまで克明に記した書を、他に見たことがない。……小山常実氏は『新しい公民教科書』(自由社)の執筆者の一人として、平成二十二年度中学校教科書検定に臨んだ。ところが、「言葉狩り」としか思えない検定を目の当たりにし、この異常な実態を国民に広く知らしめたいと考え、執筆を決意したという。

  小山氏がまず驚いたのは、学問上確立した用語までもが文部科学省の教科書調査官(以下、調査官)によって徹底的に排除されたことだという。


  この後、「私人」や「臣民」、「国体」などの言葉が禁止された問題などが記されている。そして最後は、「日本国憲法」前文と学習指導要領が問題だという私の指摘を紹介して、記事を終えている。

  憲法前文こそ見直すべき

  小山氏はこれらの悪しき検定の元凶を憲法前文に求め、次のように力説する。
  「憲法前文には『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』とある。これを普通に読むと、他国に日本の安全だけでなく生存をも委ねてしまうという意味になります。この危険な思想がいま、学習指導要領に反映されているのです。前文こそ『日本国憲法』の汚点であり、真っ先に問題にして変えてしかるべきものでしょう」

  では、憲法前文が学習指導要領にどのような具体的な影響をもたらしているのだろうか。
 
  「学習指導要領は『国際協調の観点』を強調する反面、『日本の国益』をまったく示していない。調査官は『持続可能な世界』という記述は認めても、『持続可能な国家』という表現はまったく受け付けなかった。これでは世界が存続する一方で、日本は滅んでも構わないことになってしまう。こんなナンセンスをいつまでも放置すれば、日本は滅亡の道を辿ることになります。われわれは文部科学省の『言葉狩り』に終止符を打たねばなりません」


  『VOICE』の平成25年10月号は、「総力特集 韓国を叱る」と題して、韓国分析批判の論文を掲載しており、なかなか興味深い。特に、三橋貴明氏の「『サムスン共和国』の崩壊が始まった」が面白い。

  

  

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『公民教科書検定の攻防---教科書調査官と執筆者との対決』刊行

    Excerpt:   今月下旬、ようやく、 私が記した『公民教科書検定の攻防---教科書調査官と執筆者との対決』が自由社から発売される。この書物は、『新しい公民教科書』の第三版をめぐる調査官との攻防を、執筆者の立場から.. Weblog: 「日本国憲法」、公民教科書、歴史教科書 racked: 2013-11-28 20:54