「つくる会」より伊藤、八木、屋山氏に辞任の勧告、転載歓迎

  既に報告したように、「つくる会」からの話し合い申し込みに対しては、育鵬社だけが応じてきた。現在、「つくる会」と育鵬社との間で公式の交渉が行われている。
 
  ところが、伊藤隆氏等の三者は、全く返事をよこさず、我々の申し込みを黙殺したままである。彼らのうち伊藤氏と八木秀次氏は、扶桑社・自由社版と東京書籍から35単元50箇所も盗作してつくられた『新しい日本の歴史』の主要な著者である。盗作箇所は単元本文であるから、出版社よりも執筆者の方が実質的にも形式的にも責任が重いと言える。にもかかわらず、育鵬社にのみ交渉を押し付けて自らは知らんぷりを決め込んでいる。到底、社会的に責任のある地位に立つ人間の態度とはいえないものである。二氏に比べれば実質的な責任は軽いとはいうものの、この大規模盗作教科書の応援団の代表である屋山氏の責任も免れないものと言わなければならない。

  三氏は、藤岡氏の態度を見習い、盗作の事実を認めて社会と藤岡氏ら及び東書の関係者に対して謝罪する必要があろう。そして、前代未聞の大規模盗作教科書を作ってしまった責任をとり、それぞれの役職を辞すべきであろう。伊藤氏は執筆者代表を、八木氏は日本教育再生機構理事長を、屋山氏は教科書改善の会代表世話人を、それぞれ辞すべきである。「つくる会」は、2月20日、三氏に対して、それぞれの役職を辞任するように勧告する文書を送った。以下に、その文書を掲げるので、一読されたい。



        育鵬社側責任者三氏宛の辞任勧告文 
                                  
                                            平成25年2月20日


『中学社会 新しい日本の歴史』執筆者代表 伊藤隆 殿
日本教育再生機構 理事長 八木秀次 殿
改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会 代表世話人 屋山太郎 殿


                                      新しい歴史教科書をつくる会
                                      会長 杉原誠四郎


       育鵬社教科書における著作権侵害問題についての勧告


拝啓 向春の候、ますます御健勝のことと拝察いたします。

  さて、昨年10月より、育鵬社教科書の著作権侵害問題の解決をはかるため、当会と貴方ら育鵬社側の責任者たる四者との間で、数回の公式書簡のやりとりを行ってまいりました。

  昨年暮れになってようやく育鵬社からのみ、解決に向けての話し合いに応じる旨の連絡があり、目下、お互いの認識の齟齬の解消を含め、解決にむけて話し合いを続けております。一方、この問題の責任の一端を担うべき残りの三方からは、未だ何の応答もいただいておりません。今、方々の取られている対応が、著作権を侵害された者に対し、また社会に対してあまりに無責任であると断じざるをえません。

  こうした中、今年に入ってから、現行版自由社教科書の記述においても著作権侵害に相当する事案のあることが当会内部の調査で明らかになりました。この事態を受けて当方としては直ちに、この事実を世間に公表して謝罪し、責任者である代表執筆者・藤岡信勝氏は辞任をいたしました。これらの対応は、育鵬社教科書の著作権侵害問題の解決案としてまさに当会が貴方に求めていたものであり、当会としては公明正大に筋を通すべく自ら身を処したものであります。

  他方、47箇所の著作権侵害問題を起こした育鵬社側は、未だに誰一人として責任をとっておりません。三方には、育鵬社問題の重大性とその責任について熟考され、潔くそれぞれの役職から退かれることを、当会としてここに勧告いたします。 
                                    敬具
 
                                                                               
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この記事へのコメント

憂子(ゆうし)
2013年02月21日 10:49
事が、自由社・育鵬社の両者のみの問題では
ないことは今更いうまでもない。
然るに、育鵬社のみに責任を負わせ、
自らは逃げるが如き態度は卑怯千萬と
云われても已むを得ぬのではないか。
また、3者を支持する人達にあっても、
正々堂々たる対応を望んでいるのでは
なかろうか。
今からでも3者側が話合いに応ずるよう
望むものである。

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