平成24公民教科書資料Ⅰ(6)公共の精神

                 Ⅰ、共同社会
                                 
               (6)公共の精神
 
  
   公共の精神についても、六社は無視した。唯一、育鵬社は言葉だけは使っているが、何の定義もしていないし、索引にも載せていない。重要な単語だという意識がないのであろう

   六社は、結託したことはないだろうが、愛国心、愛郷心、公共の精神を無視して見せたのである。少なくとも、保守派だったら、こんな教科書を支持できるわれけがなかろう。しかし、こんな教科書を批判しないのが、保守政治家、保守言論人の有様である。
   
   日本を滅ぼすのは、育鵬社の公民教科書を書いた人たちであろう。彼らが余りにもレベルの低い教科書を作ったため、今後の教科書の改善目標ラインを恐ろしく引下げてしまったのである。自虐5社は、外国人参政権問題などでは批判されているが、愛国心や家族論の欠如では全く批判されない事態となってしまった。本当に、育鵬社の執筆者たちは、とんでもないことをしてくれたものだ。

   というよりも、育鵬社のひどい教科書を批判できない保守言論界の「空気」の方が問題なのであろう。この空気は、一体誰がつくっているのであろうか。 

   ともあれ、以下に、7社の記述を掲げておこう。    


○分析項目
 ①言葉があるか
 ②定義があるか
 ③分量、扱い方
 ④地域社会があるか


○東京書籍……地域社会が消えた
 ①②③第1章「3節 現代社会の見方や考え方」の下、一切なし
  単元1「社会集団の中で生きるわたしたち」
  単元2「効率と公正」
  単元3「きまりをつくる目的と方法」
  単元4「きまりの評価と見直し」
・地方自治に5単元使うが、出てこず
 ④地域社会……地域社会の単元なし。索引を引いても言葉が出てこない
   *現行教科書も、単元なし。索引で出てこない。

○日本文教出版 
 ①②③第1編で一切なし
  ・地方自治に4単元使いながら、一切なし
 ④地域社会……地域社会の単元なし。索引を引くと言葉だけ
     *現行版も、索引のみ。

○教育出版
 ①②③第1章で全く出てこず
    ・地方自治に5単元使いながら、一切なし
④地域社会……地域社会の単元なし。索引を引いても言葉が出てこない
         *現行版も、単元なし。索引にもなし。

○清水書院…… 
 ①②③第1章で全く出てこず
 ④地域社会……地域社会の単元なし。索引は「タ」までしか分からぬ。
    ・地方自治でも一切なし
     *現行版では、単元有り。

○帝国書院……
 ①②③なし
 ④備考……第1部第3章「現代社会の見方・考え方」下、単元2「私たちが地域社会でできること」……地域社会を設定。(22頁) *現行版でもあり。

○育鵬社
 ①言葉があるか……有り
 ②定義があるか……なし
 ③分量、扱い方……小見出しなし。3行のみ。育鵬社は、一体どうなっているのか。第1章第3節単元2「地域社会と私」下、「地域社会に生きる」の小見出し下、「私たちが地域のコミュニティーを維持していくためには、個人や家族の生活が地域とともにあることを意識すると同時に、各自が地域の一員として公共の精神をもつことが重要です」(30頁)
 ④地域社会の単元有り

○自由社 
 ①言葉があるか……有り
 ②定義があるか……有り
 ③分量、扱い方……単元10「私たちと地域社会」下、「地域社会と公共の精神」の小見出し下、「近年、農山村部の若者たちが故郷を出たり、都市部では新しい住民が増えたことによって、伝統行事や共同作業の担い手が減り維持できなくなった地域が出てきました。地域によっては、伝統行事を守ったり、復活させたりと、地域社会を維持する努力がされています。また、少子高齢社会をむかえて、育児や介護など地域の助け合いの大切さが再認識され、各地でさまざまな講習会やサークル活動などが試みられています。今日、このような住民の自主的な努力なくして、住みよい地域社会は維持できません。
  産業社会の高度な発展に加え、グローバル化の進展で、人間の行動範囲は飛躍的に拡大しました。だからこそ、学校や職場、社会活動をとおして他人との結びつきが大切になってきています。地域コミュニティが存続するためには、住民の自主的な努力が欠かせません。各個人が地域の一員であるという自覚をもつことが大切です。
 私たちの周辺で、地域のいろいろな活動や、地域でのボランティア活動を見ることはよくあります。個人や家族は単独で生活しているわけではありません。個人や家族の生活は地域社会とともにあり、地域の人の支えがあって初めて成り立つことを理解しなければなりません。そのためには、公共の精神が必要です。公共の精神とは、社会の利益と幸福を考えて行動しようとする精神のことを指します。それを養うための学習は、学校のなかだけで行われるものではありません。家族の話し合いや地域活動へ参加も、学習のよい機会になります。」(30~31頁)。
④地域社会の単元有り


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