中学校歴史教科書が紡ぐ東アジア三国の物語--『歴史教科書が隠してきたもの』より

   20回にわたって、平成24~27年度中学校歴史教科書における中韓隷属史観に関する教科書比較資料を掲げてきた。教科書における中韓隷属史観は、現行教科書と比較して全く弱まっていない。参考までに、現行教科書について検討した『歴史教科書が隠してきたもの』(2009年、展転社)で示した、中学校歴史教科書が紡ぐ東アジア三国の物語を引用しておこう。


    中学校歴史教科書が紡ぐ東アジア三国の物語

  これまでの展開から知られるように、日本の歴史教科書からは、おのずから次のような日本歴史物語が浮かんでくる。

(1) 韓国・朝鮮と中国からの恩恵  国家はリーダーが皆の物を横領することによって生まれた。東アジア世界においては、古代から、中国が最上位、韓国・朝鮮が中位、日本が最下位の国である。そして日本は中国や韓国・朝鮮から一方的に文化的恩恵を受けてきた。中世の元寇の際も、韓国・朝鮮のおかげで撃退した。

(2) 韓国・朝鮮と中国への犯罪 にもかかわらず、倭寇という海賊が韓国・朝鮮と中国を襲い、さらには秀吉が朝鮮侵略を行った。国内的にも、江戸時代には、中世の民衆自治を抑圧して身分差別国家をつくり、アイヌと琉球を抑圧した。

(3) 近代の韓国・朝鮮と中国への犯罪 近代になると、植民地化の恐れがないにもかかわらず、明治維新によって国民国家を形成し、アイヌと琉球を同化・抑圧した。その国民国家は、天皇を権力の中心とする非民主的、人権無視的な政治体制を築いた。しかも、治安維持法を制定して、平和と民族解放を求める共産主義を弾圧した。
  また、国防上の必要性がなかったにもかかわらず、上位の国であり、文化を教えてもらった中国と韓国の恩義にむくいるどころか、二つの国を侵略した。そればかりか、太平洋戦争では東南アジアも侵略した。そして、南京大虐殺と朝鮮人強制連行に代表される犯罪行為を多数犯してきた。近代日本は、国際的に邪悪な犯罪国家である。

(4) 韓国・朝鮮と中国への贖罪 この邪悪な犯罪国家日本は、敗戦後、アジア侵略を反省し、戦争・戦力放棄と人権を掲げる日本国憲法を制定した。我々は、反省を生かし、中国や韓国・朝鮮、特に韓国に対する戦後保障を果たすとともに、在日韓国・朝鮮人その他に対する差別をなくしていかなければならない。


 右の物語は、国家論や身分制の部分では一部の教科書の記述を基にしているが、この二つの部分でも多数派教科書の論理と矛盾するものではない。その他の部分は、すべて多数派教科書の記述を根拠にして成立している。この物語から知られるように、今日の教科書が何よりも狙っているのは、中国と韓国・朝鮮、特に韓国・朝鮮に対して日本を隷属させることである。次いで狙っているのは、諸々の「悪行」を強調することによって日本人の自尊感情を破壊することである。つまり、愛国心を破壊することである。
              (200~201頁) 
  
 

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