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zoom RSS 杉原誠四郎・小山常実 『憲法及び皇室典範論−−日本の危機は「憲法学」が作った』の出版

<<   作成日時 : 2017/12/26 09:59   >>

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  改憲論の杉原誠四郎VS憲法無効論の小山常実

 このたび、 杉原誠四郎氏との共著である『憲法及び皇室典範論』を自由社から刊行した。

 ふりかえれば、平成29(2017)年は、憲法と皇室典範に焦点が当たった年だった。5月3日、安倍首相は第9条第1項第2項をそのまま維持する改憲構想を発表した。安部改憲案は、10月の総選挙でいわゆる改憲政党が再び3分の2を占めることによって、俄然、実現性を帯びてきた。また6月には、一代限りの譲位を実現する「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立した。

 このような折、改憲論者の杉原誠四郎と憲法無効論者の小山常実が、何度も対談の場を設け、憲法と皇室典範について徹底的に議論した。その記録が本書である。以下に、本書の内容紹介を兼ねて、目次の一部と「はじめに」の部分を掲載することにする。

 これまで聞いたことのないような憲法論と皇室典範論が展開されているので、興味のある方はご購入されたい。


目次

第一章 「日本国憲法」無効論に立って公民教科書は作れるか
第二章 現行憲法に対する有効論と無効論の系譜
第三章 劣悪な憲法解釈の蔓延
第四章 現行憲法でよくなっているところ 
第五章 公民教科書をいかにして作ったか 
 削除された「立憲君主制」の表記、ほか
第六章 突如提案された安倍首相の第九条改正案
 交戦権否認は自衛権否定ということ、ほか
第七章 皇室典範と「天皇のお言葉」
 皇室の中に自由意志を、悠仁親王に帝王学を、ほか



はじめに

 昨年七月の参院選挙で、いわゆる改憲政党が衆参両院の三分の二を占めることになった。そして、本年五月三日、安倍首相は、第九条第一項第二項をそのまま維持する「日本国憲法」改正構想を発表した。また、昨年八月八日の「天皇のお言葉」以来、天皇の譲位問題が議論され、本年六月に一代限りの譲位を実現する「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立した。

 このように「日本国憲法」と皇室典範に焦点が当たる中で、出版は自由社に引き受けてもらうこととし、杉原誠四郎氏の提案により、氏と私は昨年十二月以来何回か対談する機会を持った。杉原氏は政教分離問題を切り口として憲法問題や皇室典範問題について広く考察されてきた。私も、占領下に作られた「日本国憲法」が無効なのか有効なのかという問題を切り口にして、二つの問題についてそれなりに広く考察してきた。

 憲法と皇室典範に関心を抱いてきた二人であるが、杉原氏は平成二十二年度検定申請の『新しい公民教科書』の代表執筆者を務め、私は来たる平成三十一年度検定に申請予定の『新しい公民教科書』第四版の代表執筆者を務める予定である。

 平成二十二年度検定では私も教科書の執筆者を務めたが、杉原氏と私は、検定過程では教科書調査官と多くの点で激しく論争しともに闘った経験を持つ。検定過程で特に印象の残っているのは、天皇を君主と表現することが前近代の天皇についても認められず、「日本国憲法」下の政治体制を立憲君主制と表現することも許されなかったことである。政治学的に言っても公権解釈から言っても立憲君主制という位置づけは十分可能であるのに、この表現が絶対にダメだと調査官に言われた時には本当に唖然とするしかなかった。

 公民教科書検定過程を経験して、我々二人は、「日本国憲法」や天皇及び皇室に対する国家や憲法学者の考え方の歪みを改めて知ることとなった。このよう経験を持つ二人が、「日本国憲法」と皇室典範について縦横無尽に語り合った記録が、本書である。

 対談は、「日本国憲法」無効論者である私が公民教科書を作れるのかという刺激的なテーマから始められた。このテーマは、必然的に、「日本国憲法」成立過程、無効論と有効論の歴史についての議論に発展した。そこから、憲法学における「日本国憲法」解釈のおかしさを確認し、帝国憲法と「日本国憲法」を比較し、平成二十二年度検定において特に記憶に残っていることについて議論しあった。そして、最後に、安倍改憲構想と皇室典範問題に対してどのように対処すべきか、自由闊達に議論し、互いの考えを深め合った。

 対談を通じて感じたのは、杉原氏の一徹性、過激さである。一般には「日本国憲法」無効論者である私の方が過激だと思われているかもしれないが、むしろ杉原氏の過激さ、一徹性が印象に残る対談となった。 

 平成二十九年八月
                                              小山常実

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